御即位記念特別展 正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―

2019-10-14 16:56:06

 

 世界文化遺産に登録された正倉院が守り伝えてきた正倉院宝物に法隆寺献納宝物を加えた貴重な文化財の展覧会。展示期間は前期と後期に分けられ、約30年間で2回しか展示されておらず、現存する唯一の五絃の琵琶である「螺鈿紫檀五絃琵琶」(前期)や「漆胡瓶」(後期)、「平螺鈿背八角鏡」(後期)などの貴重な唐代の文化財も展示される。

 正倉院は、現時点で種類が最も豊富で、価値が最も高い唐代の文化財を保存しており、その大部分が現存する唯一の宝物だ。これらの宝物の中でも、「螺鈿紫檀五絃琵琶」は最高傑作といえる。古代インドに起源を持つ琵琶は、シルクロードを通って中国に入ると、四絃琵琶に改良された。宋代以降、中国では五絃琵琶は使われなくなった。したがって、正倉院が保存するこの琵琶は、初期の琵琶の構造に最も近く、音楽史の空白を埋めるものだ。

 

日時:1014日~1124日 9:3017:00

   前期:1014日~114日 後期:116日~24

   ※金・土曜、11月3日、4日は〜21:00

   ※入館は閉館の30分前まで

会場:東京国立博物館 平成館(東京都台東区上野公園13-9

料金:一般1700

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