アニメ――『ナーザの大暴れ』

2021-10-20 15:24:10


上海美術映画製作所が1979年に製作したアニメ映画『ナーザの大暴れ』(原題:哪吒鬧海)は、中国初のワイドスクリーン長編アニメーションで、国内外の主要な映画祭で数々の賞を受賞し、今なお名作として評価されている。

同映画は、中国の神話に基づいて作られたものだ。陳塘関の李靖将軍の妻は3年6カ月の妊娠期間を経て男の子を出産した。仙人の太乙真人はこの男の子をナーザと名付けて弟子にし、混天綾(赤いスカーフ)と乾坤圏(金の輪)という二つの宝具を与えた。ナーザが7歳の時、東海龍王は雨を降らさず大干ばつを起こし、また巡海夜叉に命じて子どもをさらった。ナーザは子どもを救うために夜叉を殺し、援軍に来た東海龍王の息子敖丙も殺した。さらに天宮へ訴えに行く東海龍王を殴りつけた。怒り狂った東海龍王は暴風、吹雪、火炎を操る南海、北海、西海の龍王たちを呼び寄せ、陳塘関の人々を苦しめる。ナーザは人々の命を守るためにやむをえず自ら命を絶つ。その後、太乙真人はハスの花とレンコンを使ってナーザを復活させた。そしてナーザは龍王を退治し、人々を救った。

中国郵政は8月28日、「アニメ――ナーザの大暴れ」特別切手6枚1セットを発売した。絵柄は、「ナーザの誕生」「子どもの頃の遊び」「東海龍王の息子敖丙を捕まえる」「東海龍王との戦い」「ナーザの復活」「海を鎮め、人々を救う」という同映画の六つの代表的なシーンが選ばれている。(中国郵政2021年8月28日発売)

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