私の三人の≪朋友≫

2018-09-21 14:50:02

蟹江彩之

 说实话,因为我日不好,我没有日本朋友。被妈妈说你怎么不找日本朋友,很难为情。

(正直に言うと日本語が出来ないので日本人の友達がいないの。母になんで日本人の友達と遊ばないのと言われると凄く辛い。)

わたしは今縁あって今年三月に日本に越してきた張さん一家の日本語を教える家庭教師をさせていただいている。ある日生徒の毛君が一緒に書き上げた日記を読み上げる際に泣き出してしまった。理由を問うと、彼が日記に書いた内容は想像の物で実際には日本の友達とは上手く遊べないのだという。そして、中国の友達とも最近仲たがいをしてしまい、クラスで孤立してしまったそうなのだ。この話を聞いた時、私は去年山東大学に留学に行った際の自分を思わず重ねてしまった。走って部屋の隅に行ってしまった毛君のそばにそっと寄って中国語で彼に話しかける。『ねぇ、お姉ちゃんの秘密こっそり教えてあげる。聞きたい?』『うん、なぁに?』『私も中国にきたばっかりのころ、日本の同級生とけんかして孤立してしまったのよ』毛君の瞳が真剣みを帯びる。『それでどうしたの?』本題である。じっと毛君の目を見て言った。『まず三人友達を作るって目標を立てたの。友達なんて、多ければいいってもんじゃないんだから。100人普通の友達がいるより3人本当の親友がいる方が良いんだよ。ある人の言葉なのだけれど、ちょっと勇気を出すだけで生活はより豊かになるんだよ。』

私は中国への留学で3人の本当に誇るべき友人に出会うことが出来た。一人はインターシップ先の先輩で燕さんという。仕事の愚痴や、恋愛相談、これからのキャリアアップと何でも相談できるお姉さんである。もう一人は陽先輩という学部の院生で助教授の方で良く色々な所に連れて行ってくれた他、うまくクラスに馴染めるように沢山話しかけてくれて本科の班でも後期沢山の学友に恵まれたのは一重にこの陽先輩のおかげである。最後の一人は、謝さんであろう。凄く嫌なことがあった日、二人で学校をずる休みして旅行に行ったり、試験直前に出そうな所を一夜漬けで覚えたり、私たちの素行は凄く優秀な学生のものとは言い難かったが、私を中国人の友人と同じように扱ってくれたのは彼女が最初であったろうと思う。一杯喧嘩もしたし、仲直りもした。中国語があんなにひどかった前期に試しに受けてみた本科の授業で、彼らが私の友人になってくれなかったら私の留学生活はもっと味気ないものになっていたに違いない。振り返ってみたら私の使う中国語の一言一句にドラマがあるのだ。言い間違えて笑われたこと、友達に言われて傷ついた言葉、ドラマを見ながら覚えた流行語…。そんな中一緒にその瞬間を過ごしてくれたこの三人は私の人生の先生でもあり、信頼できる友人である。まだ、人間的にも未熟だった私の姉や兄のような存在で、引っ張って行ってくれた。かつてグループ討論を欠席した際に先輩から『言葉通じないことより、会話に入る勇気を持たないことを恥ずかしく思いなさい。』と叱責を受けた。厳しい言葉であったが感銘を受けた。言葉の壁は本当に高くて、ガイド等の仕事をたまに頂くようになった今でもやはり苦しく思うことがある。華僑でも混血でもない私はやはり基礎の部分でネイティブと明確な違いがある。けれど、恐れていて口をつぐんでしまうより、話して間違いを笑われた方がいい。少なくとも次の日は間違えないかもしれない。三人の友達の≪学生≫であった私が今年の春、子供の≪老师》になった。彼らがそうしてくれたように、まず先生である前に彼の日本での最初の友達になろう。毛毛,可以让我当你第一个日本朋友吗?我们一起找新的日本朋友吧。我中文比你差,但还想了解你。』(毛君、だったら私を日本の最初の友達にしてくれない?一緒に新しい友達を探そうよ。中国語あなたより上手くないけれど、貴方のこと理解したいと思ってるの。)

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