津軽三味線「吉田兄弟」の8年ぶりコンサート、中国の観客から熱い拍手―上海市

2019-01-08 10:52:57

    津軽三味線奏者の「吉田兄弟」が20181224日、中国上海市のメルセデスベンツアリーナでコンサートを行った。万名位中国の音楽愛好者達と一緒に新年を迎えた。吉田兄弟は2010年、上海万博の日本産業館でも演奏を披露。上海での公演は8年ぶりだ。

    代表作の「鼓動」「Rising」をはじめ、伝統衣装に身を包んだ2人の、時に優しく、時に情熱的な音色に、観客は大きな拍手を寄せた。当日はシンガーソングライターの阿部真央、エンターテインメントユニットのDIAMONDDOGSもゲストして参加。最後は吉田兄弟の演奏のもと、中国で広く親しまれる「朋友」が出演者らによって合唱され、会場は温かな雰囲気に包み込まれた。

    今回のコンサート総制作人の張一帆は“吉田兄弟”の出演について、三味線という伝統楽器を古来の音としてだけでなく、現代の要素もふんだんに取り入れ、新しい音楽スタンダードを創作しているユニットであるとコメントした。このことは、我々に、芸術は新しいことを創造すれば、永遠にその生命力を保つことができるというヒントをくれた。

    日中平和友好条約締結40周年にあたる今年、今回のコンサートは、日中友好協会副会長橋本逸男初め、日本駐上海総領事片山和之、上海市対外文化交流協会副会長鄧曉賢、上海市人民対外友好協会副会長景瑩ら来賓が来場。鳩山友紀夫元首相からは祝辞が届いた。

   上海市人民対外友好協会などが本コンサートを後援しており、同協会の景瑩(ジンイン)副会長は「中国が改革開放40周年を迎えたこの時期に、記念的意義を持つコンサートを開催できたことは大変うれしい。伝統と現代を融合させた吉田兄弟の演奏は中国と日本の文化交流、相互理解を促進する上で積極的な役割を果たすと信じている」とコメントしている。

 

新華社より 2018年12月26日

 

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