中日青少年交流推進年 中国の大学生が自分の思いを語る!

2019-04-18 16:34:19

 

大中物産株式会社と中国伝媒大学の共同主催による「2019年度•大中物産杯日本語弁論大会」は、413日に北京で行われた。今回は北京と天津の大学から1000人近くの応募があり、当日は初級の部10人と本戦16人がそれぞれ決勝戦に臨んだ。本戦の決勝戦で学生たちは、「日本語 ここがおもしろい」「AIの未来」「スマホがなかったら」の三つのテーマから一つを選んで弁論を行った。結果、「AIの未来」についてスピーチした対外経済貿易大学の李浄宇さんが優勝した。上位3人と特別賞受賞者の合計4人は日本に招待される予定。

 

大中物産株式会社の田中大三専務取締役(右)と優勝者の李浄宇さん

本大会は今年で13回目になる。中日関係がぎくしゃくしていた2007年に、両国の友好事業に力を注いでいた東京都日本中国友好協会顧問の西園寺一晃氏は、大中物産株式会社の河窪博史代表取締役社長に同大会の開催を提案し、前向きな反応を得た。同社の田中大三専務取締役は、大会を支持する理由をこう語る。「弊社は198090年代から中国と取引を始めたが、当時はコミュニケーションがうまく取れず、ビジネスが順調に進まないことがあった。これからも日本語を勉強する方々を応援し、ビジネスだけでなく、他の分野でも日中関係がより良くなるよう祈る」

同大会は中日関係が低迷していた時期も続いてきた。中国伝媒大学広告学院の丁俊傑院長は、「本大会はすでに北京天津における最も影響力のある日本語大会の一つになり、両国青少年の相互理解を深める場所を作り上げた」と述べた。

 

弁論を行う参加者たち

中日青少年交流推進年に当たる今年の大会は、以前よりさらに重要な意味を持つ。大会の審査員長で、人民中国雑誌社の王衆一総編集長は次のように指摘した。「全体的に見て、今年の参加者はレベルが高く、地域間大学間の実力差も小さくなった。同大会が今後も中日友好により大きな役割を果たしていくことを願う」

優勝者の李浄宇さんと準優勝者の柳一錫さんは、「卒業後も語学の勉強に励み、通訳になって両国の交流に力を入れたい」とそれぞれ抱負を語った。

西園寺氏は「日本の若者は、同大会の訪日受賞者との交流によって中国への理解を深め、中国の大学生がとても優秀だと感じたことで、中国への見方が変わった」と述べ、次のように提案した。「より多くの日本の若者を中国に送り、中国人の家庭でホームステイして、普通の中国人の日常生活を体験してもらいたい」

人民中国インターネット版 2019418

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