中国ドラマ「如懿伝」の日本版予告が話題 題名が大げさで長いのはなぜ?

2019-08-29 18:32:34

 

左の中国ドラマのタイトルと、右側の日本語版のサブタイトルを、線でつなげてみよう。いくつ正解できるだろうか?

 

答えは、1-D 2-C 3-A 4-B 5-H 6-K 7-G 8-J 9-E 10-F 11-I

中国ドラマ「如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~」の日本語予告動画が中国のネット上で話題になっている。日本語版のDVD112日より順次リリースされる予定で、動画ではこのドラマを「豪華絢爛本格宮廷愛憎劇」と紹介している。

 

 

実は、「如懿伝」だけでなく、ここ数年海外進出に成功した中国の人気ドラマの日本語タイトルには長くて「中二病」のような大仰なタイトルが多くあり、中国のドラマのタイトルの付け方とは大きく異なる。では、中国ドラマの日本語タイトルはなぜこんなに独特なのだろう?

長いサブタイトルを付けて内容を説明

日本語タイトルがとても長くなる主な原因は、タイトルの横のサブタイトルが長いことにある。日本の脚本家の多くは、自分が脚本を手掛けたドラマにサブタイトルを付け、視聴者にドラマの内容を伝える傾向にある。もともとの中国タイトルだけでは、日本の視聴者が見ても、どんな内容のドラマか分からないため、サブタイトルを加えて対処している。日本で放送される中国の時代ドラマのほとんどの日本語タイトルには、日本の視聴者が理解しやすいようにサブタイトルが付け加えられている。

 

 

日本語タイルが大げさなのはなぜ

日本で放送された中国ドラマのタイトルをまとめてみると、長いだけでなく、とても大げさであることにも気づく。よく使われているフレーズには、「逆襲」、「宿命」、「誓い」、「束縛」、「争い」、「運命」などがある。また、ポスターのデザインもとても誇張されており、派手な色を使い、コントラストを強調し、字体も大きく、強烈なインパクトを感じさせる。しかし実は、これが日本の映画・ドラマ界でよく使われる手法だ。

「日本には長い歴史を誇る劇場文化があり、昔、小規模な劇場では客を呼び込むために、非常に大げさなタイトルにしたり、大げさな宣伝ちらしを作って配ったりしていた。そして、作品のすべての見どころを一枚のポスターに書き込んでいた。やがてこうした劇場関連の仕事をしていた人が映画やドラマの製作に関わるようになり、映画やドラマにそのような宣伝手法を持ち込み、日本独特の邦題の付け方や宣伝素材の製作手法が出来上がっていった」との分析もある。

 

 

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