五輪・女性・環境 小池都知事が北京で講演

2019-09-05 16:44:25

黄沢西=文・写真

 「印象深いことが三つあります。一つ目は、ゴミをあまり見ないことです。二つ目、車のクラクションが聞こえないことです。三つ目、北京の女性が一段と美しくなられたことです」――。東京都の小池百合子知事は先月下旬、北京を訪れた。小池知事は現地で講演し、改革開放政策の実施から40年にわたる北京の変化について、ユーモアあふれる言葉で評価、会場は笑いの渦に包まれた。小池知事の訪中は知事として初めて
講演する小池百合子都知事

かつて環境大臣を務め、女性の権利を常に訴えている小池知事は、北京の中国人民対外友好協会での講演で、東京都の女性支援政策と環境保護政策などについて、紹介した。

「知事に就任して、取り組んできた仕事が二つあります」と切り出した小池知事。その一つ目は、待機児童対策と専業主婦のために、育児と仕事を両立できる環境を整えること。もう一つは、女性のベンチャー起業家をサポートすることだったという。

今回の訪中で小池知事は、北京市内でIT企業が集中する中関村地区と、中国政府が最先端技術を導入して開発を進める河北省の雄安新区を視察した。当地の活発な取り組みぶりを目にした小池知事は、「東京でも、やはり女性の力も生かしながらベンチャー起業家を育てていこうと思っている」と述べた。


メモを取るなど聴衆は小池知事の講演に真剣に聞き入っていた 


また東京都の環境保護政策について、次のように説明した。「日本には『捨てればゴミ、分ければ資源』という言葉がある。子供の頃から、分別をすることの大切さを教えていくのが大きなポイントになると思う。また、罰金ではなくて、社会全体で意識を高めることがポイントです」

さらなる協力を呼びかける中国人民対外友好協会の宋敬武副会長


一方、中国人民対外友好協会の宋敬武副会長は、小池知事が北京と東京の交流推進に尽力してきたことについて、「両国政府と中日各界の方々の努力によって、中日関係が正常な軌道に戻った。小池さんが知事に就任後、北京市と東京都のトップレベルの交流がより活発に行われるようになり、特に2020年の東京夏季五輪と2022年の北京冬季五輪の開催を前に、多岐にわたる交流を行い、大きな成果を上げている」と評価した。

さらに宋副会長は、「北京市と東京都は、両国首脳がまとめた共通認識をしっかり実行するとともに、さまざまな分野で引き続いて協力関係を深め、さらに多くの実際の成果を上げ、共同発展とウインウインを実現できるよう願っている」と期待していた。 


人民中国インターネット版 201995

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