北京-東京友好都市締結40周年 民間から五輪へ 強まる絆

2019-11-13 09:42:28

北京市人民政府新聞弁公室=特別後援 

北京市人民政府外事弁公室=文・写真提供

北京市の人民大会堂で1979年3月14日、北京市と東京都の友好都市関係の締結調印式が行われた。その翌日には、北京の各界から1000人余りが参加する盛大な祝賀会が開かれた上、中日両国の代表者は天壇公園に「中日友好の樹」としてヒマラヤスギ2本を植え、友好都市締結を祝った。

東京は、北京が初めて国際友好都市を結んだ都市だ。今年、両都市は友好関係を結んで40周年を迎えた。中日関係が正常な軌道に戻った現在、両都市の交流が中日友好事業に果たしてきた貢献を振り返り、各分野における今後のさらなる協力を展望していく。

 

共に学び合うハイレベル交流

 北京と東京は79年に友好関係を結んで以来、最初の20年は「蜜月期」を保った。この間、両都市におけるハイレベルの相互交流が頻繁に行われ、信頼関係が高まり、両都市間の友好関係の基礎は確固としたものになった。北京市栄誉市民であり、元東京都知事の鈴木俊一氏(任期79年4月~95年4月)は幾度も北京を訪れ、積極的に技術交流や人材研修などの協力を申し入れ、さらに消防車やごみ収集車など環境衛生設備を贈り、北京の経済・社会発展と対外開放を早くから支援した。

 首都レベルの政府間交流の他、双方は80年代初めにそれぞれ、北京市人民代表大会と東京都議会、北京の区と東京の区市町村レベルでの立法機関と行政組織間の相互交流の枠組みを確立した。この40年間、東京都は北京市にとって、交流の仕組みが最も整い、協力成果が最も豊かな友好都市の一つとなった。

 石原慎太郎氏が99年に東京都知事に就任すると、その否定的な言動から両都市の関係は急速に冷え込んでいき、政府間交流はほとんど中断状態になった。また、2012年の日本による「島の購入」問題の後、北京市と東京都のハイレベル往来はしばらくの間途絶えた。

 両都市関係が深刻な問題に直面する中でも、両都市の国際交流部門は1999年から2009年の10年間、技術協力提携の調印書締結を推し進め、専門技術分野での交流を絶えず深めていった。政府間の公式交流が困難な中でも、初期に形成されていた市・区レベルの立法機関や行政間の相互交流は引き続き行われた。同時に「中日ティーンエイジアンバサダー(小大使)」をはじめとする広報文化外交活動はこの時期に集中的に力を発揮し、両都市の友好関係発展に新たな力を注ぎ、中日友好の土台は民間にあることを示した。

 14年4月、元都知事の舛添要一氏が招きに応じて北京を訪問した。これは18年ぶりとなる都知事の公式訪問だった。知事と市長は会談で経済貿易、教育、環境保護など各分野における24のプロジェクトで交流していくことに合意し、両都市の友好関係の回復と改善のため有利な条件を打ち出し、良好な基礎を固めた。

 昨年9月、北京市の陳吉寧市長が東京都を訪問したことは北京市長による24年ぶりの公式訪問となった。またこれは両都市間のハイレベル相互往来が再開し、友好関係が全面的に新たな段階に入ったことを示した。

 今年6月、北京市党委員会の蔡奇書記が東京を訪れ、両都市の友好都市締結40周年を記念する一連のイベントに出席し、両都市の友好関係をさらなる段階に推し進めた。8月26日、小池百合子都知事が北京を訪れ、陳吉寧市長と両都市の交流に関する合意書に署名した。両都市は科学技術、都市開発、医療・衛生、青少年など10分野で交流と協力をさらに深めていく。

 

今年6月、北京市党委員会の蔡奇書記は東京都の小池百合子知事と共に、「北京ウイーク」イベントの除幕式に出席した

 

経済・社会発展で顕著な成果

 東京は、国際的に大きな影響力を持つ都市であり、北京市の最初の国際友好都市だ。また、都市管理、産業発展、科学技術革新、文化の共生など多くの分野で先進的な優位性を持っている。友好都市締結以来、両都市は文化、経済、教育、スポーツ、医療・衛生、科学技術、環境保護、都市管理などの分野で幅広い交流と深い協力を展開し、それぞれ現代化を目指した首都づくりに力を入れてきた。そしてここ数年、両都市は「首都圏・都市圏」のさらなる構築、都市管理、大気汚染防止などの課題について20余りの協力プロジェクトを展開している。こうした協力を通して、北京市は各関連分野における東京の先進的な経験を参考にし、経済発展と都市管理水準を向上させた。

 また同時に、民間における中日友好関係の基礎を固める区レベルの交流が盛んに行われている。これまでに北京市の東城、西城、朝陽、海淀、豊台、石景山、通州7区は東京都11区と友好区あるいは友好交流区の関係を結んでいる。その中でも、西城区と中野区は初めて正式に結ばれた友好区(1986年)であり、区レベルの中日友好交流の先端を切り開いてきた。朝陽区と港区、大田区は90年代に友好区関係を締結し、オフィス街の建設を協力して行ったり、青少年交流の分野でも成果を収めている。また、石景山区と板橋区は市民交流に重点を置いており、17年に友好区締結20周年を祝い、両区民は各種多彩なイベントを共催した。また、副都心の建設を推進するため、北京市は17年に通州区と文京区に友好交流覚書の合意を交わすよう後押しした。両区はウインウインを目指し、文化・観光、経済・投資、都市建設の分野でさらに協力を深めている。

 

19793月、人民大会堂で行われた北京-東京友好都市関係の締結調印式

 

199910月、北京市人民代表大会常務委員会会議ホール(議事堂)を視察した都議会の友好代表団

 

多彩な文化交流

 北京と東京両都市間の民間交流は「蜜月期」に始まった。日本側は長年にわたり青少年洋上研修団、東京都青少年キャンプ、「都民の翼」など大規模な民間交流団体を中国に派遣してきた。その参加人数は累計約1万人に達し、両都市の民間交流の懸け橋を築いている。

 友好都市締結以来、21回にわたり開催されている「中日友好 万里の長城マラソン」であれ、11回開催されてきた「小大使」交流活動であれ、両都市は長年さまざまな民間外交と広報文化外交活動を通じ、中日友好の促進を目的とし、「民をもって官を促す」ことを継続してきた。こうした活動は中日両政府の交流を推進するとともに、民間における友好関係の礎を築くことに積極的な役割を果たした。

 例えば、「小大使」の相互交流活動は2009年から始まった。これは北京市人民政府外事弁公室と日本のイオングループが協力して展開する青少年交流事業だ。両国の高校生は互いに相手国を訪問し、授業体験やホームステイ、伝統文化体験、環境保護と科学技術などの活動を通して、相互理解と友情を深めている。同活動はこれまでに計1411人の高校生が参加している。またこのうち、14年には北京市の高校生30人が当時の舛添要一都知事を表敬訪問し、19年には同規模の訪日団が小池百合子都知事を表敬訪問した。こうしたトップレベルによるもてなしは、青少年の国際交流プロジェクトや広報文化外交活動の中では珍しく、両国がこの交流事業を重視し、支援していることの現れでもある。

 

北京市と東京太極拳協会は20158月、北京で「中日太極拳愛好者交流大会」を共催。両市の太極拳愛好者らが技を鍛え合い、友好関係を深めた

 

昨年8月、「日中友好大学生代表団」が北京を訪問し、中関村の「創業公社」を見学し、中国の若手起業家らと交流した

 

東京都青少年洋上研修団が1983年、北京など中国各地を訪問し、北京の青少年と文化交流を行い、名所旧跡を見学した

 

五輪で結ぶ新たな絆

 今年6月、両都市の友好関係締結40周年を記念し、北京市は東京都で中日両国の芸術家による「北京之夜」公演と「北京ウイーク」イベントを開催した。「北京ウイーク」は観光、冬季五輪、中関村(IT産業集積地)、科学技術・文化クリエイティブの四つのテーマの紹介を通して、多種多様な北京の風情や新旧交じり合う中国の姿を紹介した。また同会場では、伝統手工芸品の制作体験コーナーやご当地グルメの試食など、北京独自の文化的魅力を十分に味わえた。

 五輪は、両都市の絆をさらに強めた。北京は、世界で唯一の「夏冬五輪開催都市」となる。また東京は来年、1964年以来となる2度目の夏季五輪を開催する。2017年以降、北京五輪組織委員会は相次いで札幌、長野、東京などを訪問し、アジア冬季競技大会の準備活動を見学し、長野冬季五輪の競技場を視察し、「2022年北京冬季五輪・パラリンピックPR会」などのイベントを開催した。同時に、日本の東京五輪組織委員会や長野県知事など日本側の北京訪問を歓迎した。

 北京市党委員会の蔡奇書記は次のように述べた。五輪は両都市の距離をより近付けた。両都市の友好関係締結40周年を迎えることをきっかけとして、より多方面で友好交流と実務協力を推進し、互いに五輪の経験を参考にし合い、五輪の成果を共有し、手を携えて互恵・ウインウインの美しい未来を創造し、中日関係の健全かつ安定的な発展と両国民の友好に積極的に貢献していくことを期待する。

 

北京市の陳吉寧市長は昨年9月、小池百合子都知事と面会し、不用になった小型家電の部品を五輪のメダルに再利用するメダルプロジェクトに支持を表明した

 

北京-東京友好都市関係締結40周年を記念するため、2019年の中日「小大使」(北京組)は小池百合子都知事を表敬訪問した

 

2022年北京冬季五輪のメインスタジアム「ナショナル・スピードスケート・ホール」の立体模型を見学する日本の青少年

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