大国の風格、 大人の振る舞い

2020-03-30 12:17:02

昨今、新型コロナウイルス感染症のまん延状況はわれわれの想像を遥かに超えている。数字上では、中国は好転に向かいつつあるが、一方で世界各国の情勢はかなり厳しく、複雑化している。

このような状況の中、各国の新型肺炎対策はさまざまで、その違いに興味深いものを感じた。まず、自国内の対策としては、中国の「全社会ショック療法」もあれば、米国の「他国指摘療法」もあり、シンガポールの疑似者「全員鑑別法」もあるし、英国の放任する「自然淘汰法」もあって、やり方は一つではない。

一方、他国の新型肺炎事情に対する態度もばらばらである。知識不足もあり、各国のことをいちいち分析しないが、日本だけを例にして見てみたい。中国で感染が拡大し、日本が安全だった当初、「天下一で、世界で最も偉い」と標榜する某国はいち早く人員を帰国させ、国境を閉鎖し、空手形を切り、中国を非難し、ひいては奇想天外にも「感染源賠償」を求めようとした。そのような中で、日本も人員を引き揚げさせたが、引き揚げの飛行機に政府と国民からの救援物資を満載して行った。その後も全力を尽くして医療品を続々と運んで行き、支援物資に漢詩をつけて中国人民を励げました。感染拡大の進展に伴い、日本でも入国制限が設けられるが、相手国のプライドに配慮した自己申告という形を取った。また、某「責任ある大国」が、感染拡大が発生した自国運営のクルーズ船の乗客から目を逸らした時、日本は毅然として生活援助と医療支援の責任を負った。そして2月初めから早々に世界保健機関(WHO)に相応の義援金を寄付し、貧困国の新型肺炎対策を支援した。現在、日本は国内に感染者が急増したことに対しても慌てることなく、じっくり経過観察療法を行い、大型イベントの「自粛」を呼び掛けている。これが一番良い新型肺炎対策かどうかは私には分からないが、言いたいのは、その寛容さ、淡々とした態度、困った者に対する全力の援助、そして自身の困難に対する冷静さに頭が下がる思いがあるということだ。果たしてここまでできる国はいくつあるだろう?

3月初め、中国の電子商取引最大手アリババグループの創始者、ジャックマー(馬雲)氏が日本に向けて100万枚のマスクを寄贈したことに対し、日本人から「このような振る舞いこそさすがは大国、大人の考えと言わざるを得ない。器のデカさを垣間見た」というコメントがあったが、今はこの言葉をそのまま日本の皆様に送りたい気持ちだ。

そうだ。今回の日本のやり方はとても素晴らしい。まさに「大国の風格、大人の振る舞い」だ!(郭寧=文)

 

プロフィール

出身地:中国吉林省

現職:中国日本友好協会 都市経済交流部 部長

    日中友好会館 総合交流部 部長

 

学歴職歴

19855月~19896月  吉林大学 外国語学部 日本語言文学専攻

1989年~現在  中日友好協会に入社、政治交流部職員、友好交流部職員、副部長、都市経済交流部副部長を歴任、2013年より都市経済交流部部長に就任

19944月~199510月  島根県に出向し、国際交流員を担当

20035月~20059月  中国駐日本大使館友好交流部二等書記官

20175月~現在  日中友好会館に出向し、総合交流部部長に就任

 

人民中国インターネット版 2020330

 

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