オンラインで「手を取り合う」中日大学生

2020-08-25 09:20:32


来年に延期された2020年東京五輪と、2022年北京冬季五輪への期待を込め、中日友好を継承していこうと、両国の大学生代表が共同で描いたイラスト『Hand in hand』(手に手を取って)

 

新型コロナウイルスの感染拡大により、今年日本に留学する予定だった北京の大学生と中国に留学する東京の大学生は、留学計画を中止せざるを得なくなった。しかし、彼らの交流で互いの街の魅力を体験し、コロナがまん延する中で互いがどのような生活・勉強の日々を送っているのかなどについて、もっと知りたいという願いはますます強くなった。

 

そんな中、8月22日、北京市人民対外友好協会と東京都日中友好協会青年委員会は共同で、「北京東京大学生オンライン交流イベント」を開催した。これは、中日大学生のための友好交流の場を構築し、若者に自分たちの街の魅力について発信してもらい、双方の相互理解と友好の気持ちを深めてもらおうというイベントだ。

 

 

中国側からは北京第二外国語大や清華大、北京外国語大、中央民族大が参加。また日本側からは東京学芸大や日本女子大など双方合わせて百人近くのがオンラインでの交流に参加した。北京と東京の大学生代表たちは、心をこめて発表資料を製作。自分たちの街の現況や五輪に向けた準備、歴史や文化、観光スポットやグルメなど、互いにその魅力をアピールしあった。

 

 

両国の大学生たちはまた、コロナ感染拡大時における学習や生活、留学計画、五輪のボランティア活動、中日交流のボランティア活動などの話題について、グループに分かれて交流や討論し理解を深めあった。

 

 

北京第二外国語大の学生代表は、日本の学生代表たちのために、「山川異域、風月同天」(山川域を異にすれど、風月天を同じうす)と書かれた書道作品をプレゼントした。日本の学生代表は、日本の和歌をつづった書道作品を中国の若者に贈った。

 

 

 

北京市人民対外友好協会の高双進氏は、中日友好の土台は民間にあり、未来は青年たちにある。北京の協会は東京の協会と手を携えて、中日青年のためにより多くの交流の場を提供していきたいと語った。

 

 

東京都日中友好協会の中野修常務副会長もオンラインで参加し、「去年は東京と北京の友好都市締結40周年だった。今年、コロナの影響で大学生のオンライン交流イベントを開催することは、双方の相互理解と友情を深める上でとても意義深いことだ」と活動を高く評価した。

 

 

交流会の後、中日の大学生たちは、残念ながら留学計画は中断され、相手の街の素晴らしさを自ら確認することはできないが、今回のオンライン交流を通して互いの街への理解を深めることができたと次々に話していた。また、感染症が収束した後、正常な学習・生活に戻り、留学の夢が実現するよう期待。お互いに連絡先を交換し、オンラインでの交流を続けようと約束していた。

 

    昨年は中日両国政府が共同で定めた「中日青少年交流推進年」であり、北京市と東京都の友好都市関係締結40周年でもあった。北京市対外友好協会は関連するさまざまな青少年交流活動を展開した。今年は、感染症の影響で対面での交流が中断されたが、北京市対外友好協会では中日青少年のオンライン交流活動を積極的に展开している。この交流活動を通し、中日の青少年たちは多彩な形で心温まるメッセージを送り合い、互いの心に友好のタネをまいている。 
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