京劇と能楽のコラボレーション

2020-11-04 12:42:49

  1018日、一般社団法人日本京劇振興協会主催の中国の京劇と日本の能を融合した新編『覇王別姫』が、{てきせんかい}銕仙会能楽研究所の本舞台で行われた。過去2回のホール公演とは異なり、今回は能楽の拠点の能舞台で、より「和」に沿った演出となった。

 本作は能の『項羽』と京劇の『覇王別姫』を融合し、能の『項羽』のストーリーに沿った項羽の霊である渡し船の船頭とのやり取りで、項羽の生前の記憶を呼び起こし、京劇の『覇王別姫』のストーリーへとつなげる構成だ。「動」の京劇と「静」の能を同じ舞台で演じることについて、主演の張春祥氏は「とても新鮮だが、プレッシャーも大きい」と語る。

 新型コロナウイルスの流行が心配される中でも会場は満席。公演前には明治大学の加藤徹教授による京劇と能のレクチャーで、本公演の見どころを解説した。

 

人民中国インターネット版

 

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