全国一流日本語専攻建設ハイエンドフォーラムが北京で開催

2021-09-13 12:48:57

 

「革新と発展、全国一流日本語専攻建設ハイエンドフォーラム」の会場。(撮影陳思)

 

中国の日本語専攻及びカリキュラムの中身の発展を促し、一流の本科日本語専攻建設ポイントをレベルアップし、一流のカリキュラム建設の品質を高めるため、北京外国語大学と教育部高等学校外国言語文学類専業教育指導委員会日本語分委員会、中国日本語教育研究会は910日から11日にかけて北京市で「革新と発展、全国一流日本語専攻建設ハイエンドフォーラム」を共催する。

 

教育部高等学校外国言語文学類専業教育指導委員会の主任を務める孫有中教授。(撮影陳思)

教育部高等学校外国言語文学類専業教育指導委員会の主任である孫有中教授は、「中国の高等教育は現在すでに中身の発展と質の高い発展の新段階に入っている。高等教育の改革と革新の重要な手がかりは、一流の専攻と一流のカリキュラムの建設だ」と述べた上で、外国語類専攻一流カリキュラム建設は次の4つの原則を守るべきとした。

1)同一のカリキュラムを各教員の教育スタイルで教えることにより、カリキュラムの特色と長所を際立たせる。

2)万法一に帰すの思想に基づいて、思考力と革新力を養う。

3)教育と研究が高め合い、カリキュラムの学術的な中身を豊富にする。

4)各種カリキュラムと思想政治理論を結びつけ、全面的に徳を打ち立て人材を育成する。

 

教育部高等学校外国言語文学類専業教育指導委員会日本語分委員会の主任を務める修剛教授(撮影陳思)

 

では一流の専攻とは何なのだろうか。教育部高等学校外国言語文学類専業教育指導委員会日本語分委員会の主任である修剛教授は、「日本語専攻の一流の専攻建設では『ツール性』と『人文性』にともに配慮する必要がある。『ツール性』とは日本語の聞き話し読み書き訳すの5大技能を指し、『人文性』とは学生の人的文化的素養、人的文化的精神を育成することを指す。いわゆる『日本語の達人』は、『日本語で中国のことを話し、日本を語り、世界について述べ、世界へのかけはしを構築する』必要がある」と表明した。

教育部弁公庁は20194月に通知を発表し、一流本科専攻建設の「ダブル万計画」を開始した。2019年から2021年にかけて各1万前後の国家級及び省級の一流本科専攻ポイントを建設し、各種の普通本科大学で一流の本科専攻を建設し、分類発展と特色発展を奨励するとした。

 

中国日本語教育研究会の会長周異夫教授(撮影陳思)

 

教育部が一流本科専攻建設の「ダブル万計画」を実施してからすでに2年になり、19年は11校、20年は17校の大学の日本語専攻が国家一流専攻建設ポイントに指定された。中国日本語教育研究会の会長である周異夫教授は、「一流日本語専攻の建設は、日本語専攻の人材育成能力を高め、日本語専攻の中身を重視した発展を実現しなければならない。育成方法の革新、教育改革、教員チームの建設などの最終目標は、中国の視野を持ち、中国の心情に根ざした優秀な日本語の人材を集めることで、徳を打ち立て人材を育成することが一流日本語専攻建設の礎だ」と述べた。

フォーラムでは、各大学の日本語専攻責任者と中堅教員が、「新文科系を背景とする人材育成方法」や「専攻の優位性及び特色ある発展の視点の下での一流カリキュラムの建設」などのテーマを巡り議論した。

「人民網日本語版」2021911

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