中国の無形文化遺産に指定されている皮影戯(影絵劇)の中でも、特に芸術性が高いと評判の陝西省の影絵の魅力を伝える「陝西皮影の世界」が、東京の日中友好会館美術館で9月17日から11月7日まで行われている。
公益財団法人日中友好会館と陝西省文化観光局の共催で行われる本展は、皮影(影絵人形)の魅力を存分に伝える4部構成。200点以上の皮影の逸品の展示、皮影の制作工程などの紹介、『穆桂英、元帥となる』など名作の上映、作品『秦・始皇帝出巡図』の展示など、様々な趣向で来場者を楽しませている。
来場者には親子連れも多い。体験コーナー皮影に触れたある小学生は「とてもおもしろい。思ったより軽くて力がいらない」と夢中で人形を操作していた。
新型コロナウイルス流行の影響で、作品の運搬など様々な問題をクリアした末の開催となった今回の展示について、企画に参加した楊建興さんは「日本の人々に中国の優れた伝統文化独自の魅力を伝え、国境を超えた芸術の美と感動を分かち合えたら」と思いを語った。(文、写真=王朝陽)
人民中国インターネット版 2021年10月9日
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