第1回中日農村計画シンポジウムが開催
2023年11月16日から19日にかけて、中国農村発展学会農村計画専門委員会主催、昆明理工大学と元陽県政府の協力による「第1回中日農村計画シンポジウムと2023紅河ハニ棚田世界文化遺産ワークショップ」が雲南省元陽県で開催された。日本農村計画学会や京都大学、慶應義塾大学など10の大学と研究機関、さらに中国農村発展学会をはじめとする30以上の中国の大学・研究機関の学者と大学院生たちが交流活動に参加した。
日本農村計画学会会長の一ノ瀬友博教授は日本農村計画学会の概要を紹介した上、地球環境と人口減少の課題に対応可能な生物多様性を支える農村計画の理念を発表した。また、東京農業大学元学長・名誉教授の進士五十八氏は、「農業農村の文化的景観、この現代的意義と持続的保全活動 日本・福井から」というテーマで講演を行い、中日両国の大学院生の共同フィールドワークに賛辞を送るとともに、農村計画の研究が持つ問題解決能力の核心的価値をより重視すべきだと述べた。さらに、中国農村発展学会農村計画専門委員会主任委員を務める蘇州大学の王雷教授は魏後凱会長の大会祝辞を代読した後、講演の中で「中国の農村の文化的景観に関する分析は、生活空間・生産空間・伝統文化空間および地元住民の独自の特徴から見ていくことが重要だ」と述べた。
加えて、同シンポジウムには清華大学の劉健教授やハルビン工業大学の郭熙銅教授、神戸大学の山崎寿一名誉教授ら40人の中日両国の農村計画学者から祝辞が寄せられた。
このたび、中国で初めて農村計画分野の国際学術交流活動が開催されたことをきっかけとして、中日両国の農村計画学者と学生たちは学術交流と技術協力が今後いっそう進むことに期待を示している。
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