新しい年を迎えるに当たり、雑誌『人民中国』の読者の皆さまと日本の皆さまに新年のあいさつを申し上げるとともに、長きにわたって中国の発展と中日関係を見守られた各界の友人の皆さまに、心からの敬意を表します。

昨年は中国が第20回党大会の精神を貫徹し実行に移した初めの年であり、中日平和友好条約締結45周年でもありました。習近平同志を核心とする党中央の強固な指導の下、中国は対外開放、科学技術革新、グリーン発展を積極的に推進し、新たな発展の成果を収めました。さらに3回目の「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが成功裏に開催され、「一帯一路」の共同建設は質の高い発展の新たな段階に入りました。習近平国家主席は岸田文雄首相とサンフランシスコで会談し、戦略的互恵関係の位置付けの全面的推進と、新しい時代にふさわしい建設的で安定した中日関係の構築を確認し、両国関係の進むべき道を示しました。

今年は中華人民共和国成立75周年です。中国は中国式現代化で民族復興の偉業を全面的に推進し、人類運命共同体の構築を推進しています。中国は平和的発展の道、改革開放の道、多国主義の道を堅持して歩み、地域と世界の平和・安定・繁栄に新たな貢献をしてまいります。私たちは一衣帯水の隣国である日本各界と共に、両国指導者の重要なコンセンサスを道しるべにし、政治的基礎を守り、食い違いを管理・コントロールし、互恵協力を展開することで、中日関係の正しい軌道での改善と発展を推進していきたいと願っています。

『人民中国』は日本の人々が中国を知る重要な窓口です。新たな一年を迎えるに当たり、『人民中国』には相互信頼と理解を促進し、両国の国民感情改善により大きな役割を果たすことを期待しています。読者の皆さまにおかれましては、新時代の中国の発展に引き続き関心を持ち、中日交流協力に積極的に参加し、両国関係へのプラスエネルギーを絶えず注いでいただくことを願っております。

今年の皆さまのご多幸と平安をお祈り申し上げます。

中国駐日本国特命全権大使 呉江浩

二〇二四年一月