日本科学協会代表団が中国の大学を訪問 図書寄贈による中日の文化交流を深化
7月2日から4日にかけて、公益財団法人日本科学協会の顧文君常務理事、宮内孝子国際交流チームシニアマネージャー、同チーム専任スタッフの阿羅美奈子氏一行が浙江大学、浙江大学寧波理工学院、華東師範大学ならびに各大学の図書館・外国語学院の責任者と踏み込んだ交流を行い、中国教育図書輸出入有限公司国際図書寄贈センターの高潔主任、中国外文局アジア太平洋広報センターブランド広報部専任スタッフの孫研氏が同行した。
今回の訪問は、中国の大学における日本語図書のニーズのさらなる把握と中日両国の教育分野での交流・協力の強化を目的として実施された。7月2日に浙江大学を訪れた際、代表団一行は同校図書館党委員会副書記・規律検査委員会書記の余敏傑氏、副館長の魯平氏らと座談会を開催した。同座談会では、日本語語言文化研究所の阿麗塔副所長、「百人計画」研究員の胡文海氏、特任副研究員の劉瑩氏、一部の学生代表が図書の寄贈、教学、研究などについて貴重な意見を述べ、提言を行った。
浙江大学図書館の指導幹部と図書寄贈プロジェクトについて議論を行う日本科学協会の顧文君常務理事(左側中央の発言者)
7月3日、浙江大学寧波理工学院に到着した代表団は同校の張榮祥副校長、国際交流協力処の程萌副処長、外国語学院の蔡亮院長、図書館の賈小鵬副館長、外国語学院の林晶晶院長補佐、外国語学院日本語学科の李先瑞主任らと図書寄贈の流れや詳細、図書寄贈にまつわる具体的な事柄について協議を行うとともに図書館と日本語資料室を見学し、日本語教師や学生と深く交流した。
浙江大学寧波理工学院の図書館を見学する代表団のメンバー
浙江大学寧波理工学院の日本語教師や学生たちと交流を行う代表団
7月4日、代表団一行は華東師範大学を訪れ、同校図書館の周健常務副館長、魏明揚副館長らと図書寄贈の具体的なニーズについて交流を行った。また、日本語学科の教師や学生代表と日本科学協会の代表による交流座談会では日本語学科主任の尤海燕教授が司会を務め、華東師範大学外国語学院党委員会の韓春紅書記が同院の主な状況や学力を代表団に紹介し、日本語学科の唐権副主任と学生代表がそれぞれ日本語などの外国語図書に関する現在の具体的ニーズを詳しく語った。
代表団の図書館見学に同行する周健常務副館長や魏明揚副館長ら華東師範大学図書館の指導幹部
代表団と華東師範大学図書館・外国語学院の指導幹部および日本語学科の教師・学生による交流座談会
今回の訪問は中日双方の教育分野における相互理解と相互信頼を深めただけでなく、今後のより広範な協力と交流のしっかりとした基礎を築いた。日本科学協会は引き続き図書寄贈などを通じ、中日両国の教育・文化などの分野における踏み込んだ協力の後押しに力を注いでいく意向を示した。
1999年以来、日本科学協会は中国の86カ所の大学に400万冊以上の図書を寄贈しており、その趣旨は書籍の寄贈を通じて中日間の相互理解と友好を促進し、中国の大学の図書館に日本語蔵書を豊富に提供し、日本語および日本に関連する教学と研究を支援することにある。
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