中国語とつながった思い出
2025-11-17 13:57:00
尾﨑翔
「いつか生で世界のトップ選手の試合を見たい。」
それは、小学校2年生からバドミントンを続ける私の、昔からの夢でした。スマホの画面から伝わらない会場の熱気、シャトルの音、選手たちの息づかい…その「本物の空気」を体感したくて。
その夢が叶ったのは、2024年8月の「ジャパンオープン横浜」。大会2日目、家族と訪れた会場は熱気に包まれ、目の前で繰り広げられる世界のトッププレーに圧倒されました。中でも心を奪われたのは、中国男子ダブルスペア、梁偉鏗(リャン・ウェイクン)選手と王昶(ワン・チャン)選手の圧巻のプレーです。風を切るようなスマッシュのスピード、息の合った連携、そして圧倒的な集中力に、私は釘付けになりました。
「どうしてもあの選手たちのサインがほしい!」。でも、サイン会はなく、がっかりしていた私に、親がそっと背中を押しました。「最後まで、夢を追ってごらん。」その言葉に励まされ、いとこの家に泊まり込んで、最終日も会場へ駆けつけることができたのです。
そして運命の最終日。多くの人の助けと、ほんの少しの勇気が実り、優勝を飾った梁選手・王選手から、サイン入りユニフォームと、優勝記念の花束の一片をいただくことができました。その時、梁選手が日本語で「がんばってね」と優しく声をかけてくれたのです。その瞬間、胸が熱くなりました。「中国の選手が、日本語で気持ちを伝えてくれた…」。その言葉が心の奥深くにまっすぐ届きました。
「私も中国語を学んで、自分の言葉でありがとうを伝えたい」。その思いが、その時に確かなものになりました。
今、私は高校で中国語を学び始めています。発音はまだ難しいけれど、あの日の感動を思い出すと、「絶対に中国語で会話できるようになりたい」と強く思えるのです。
夢は、あきらめなければ、きっといつか必ず叶う。
梁選手と王選手からいただいたサインと花束、そして「がんばってね」の言葉。それは、中国との素敵な縁となり、私にとって一生の宝物です。
今の私は、「バドミントン」と「中国語」、二つの夢をつなぐ架け橋を目指して、しっかりと歩き始めています。
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