中国が私にくれた夢

2025-11-17 14:14:00

鈴木天華

 

高校2年の夏休み、私は人生で初めて中国を訪れました。私が通う高校は中国浙江省の高校と姉妹校提携を結んでおり、私は学校の代表生徒として5日間、中国を訪れる機会に恵まれたのです。しかし、そんな代表生徒に選ばれたことに喜びを感じられたのも最初だけでした。日本のメディアやSNSで見る中国に関する情報の多くは批判的なものであり、両親ですら私が中国へ行くことに否定的でした。確かに、領土問題や歴史的背景、政治的摩擦など、日中関係を悪化させる要因は決して単純なものではありません。日本から来た高校生を中国の人々は受け入れてくれるだろうか。言葉も全く話せないのに上手くやっていけるだろうか。初めはそんな不安でいっぱいでした。

しかし、そのような不安はすぐに消えました。なぜなら中国の高校生は皆、想像していた以上に友好的で、日本から来た私を熱烈に歓迎してくれたのです。

私はすぐに沢山の高校生と親しくなり、0人だったWeChatの友達は30人以上にもなりました。初めは中国を訪れることに不安を感じでいたこともあり、実際に中国を訪れた際、沢山の中国の方々が日本人である私を受け入れ、歓迎してくれたことが何よりも嬉しかったです。そして中国に住む人、料理、文化、街並みなど中国の全てが私を魅了し、私は中国に対して強い偏見を抱いていたのだと気づきました。日本にいる限り、本当の意味で中国について知ることは出来ないからこそ、今回私が中国で経験したこと、感じたことをこれからの人生で無駄にしたくないと強く思いました。

そして今、私は中国が大好きです。大好きだからこそ達成したい目標があります。それは再び中国を訪れ、多くの場所を巡り、中国に住む多くの人と出会うことで私自身の中国への理解と繋がりをより一層深めること。そして、そこでの経験や出来事をSNSを通じて多くの若者に発信することです。

私は日本に住んでいて、日本人の多くは中国に対して何かしらの偏見を抱いている人が多いと感じます。そしてそれらの偏見のほとんどはネガティブなもの。だからこそ、私が何か行動することで日本人が持つ中国に対する誤った理解や偏見を解消し、少しでも多くの人に中国を訪れてほしいと思います。

そして私は帰国してから毎日、中国語の勉強に励んでいます。日本語とは全く異なる文法や発音、リスニングの難しさには何度も心が折れかけましたが、中国で出会った友人の「加油天!」というメッセージが何度も私を奮い立たせてくれました。結果、私は11月には中国語検定準4級を取得し、今年の5月にはHSK3級を取得することができました。また、今年の3月には北京語言大学東京校が主催する『中国語づけスプリングスクール』にも参加させて頂き、そこでは中国人留学生との新たな交流がありました。

このように、私は中国への訪問をきっかけに中国語を学び始め、また多くの中国人と交流するようになりました。中国は私に大きな自信と行動力、そして多くの出会いを与えてくれました。

私は今高校3年生ですが、高校卒業後は中国語や中国の文化に関して更に学びを深めるために、四年制大学への進学を希望しています。いつかは中国への留学もしてみたいです。そして何より、中国で出会った高校生のみんなと再び中国で会いたい。あの時は英語やスマホの翻訳を用いたコミュニケーションしかできなかったので、今度は中国語を使って交流し、直接自分の言葉でみんなに感謝の気持ちを伝えたいです。

そして、『中国と日本を繋ぐ架け橋になる』と言う夢が、私のこれからの人生に、さらに多くの出会いと経験をもたらしてくれると思うと、私は大学受験も乗り越えられる気がします。

 

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