ワンホンがくれた夢

2025-11-17 14:23:00

最上侑那

 

私と中国との出会いのきっかけは、SNSで流れてきた今流行りの「ワンホン」だ。ワンホンとは、中国のSNSで活躍する人気インフルエンサーのことで、かわいらしく演練されたファッションやメイクで多くの人の憧れとなっている存在だ。それまで熱中できるものがなかった私に衝撃が走った。中でもワンホンファッションは強い興味をもった。可愛くて、昔憧れたお人形のようだった。こんなお人形のような女の子になりたい!そう思った私は、ファッション、メイク、ヘアスタイル、ネイル、色々なことを真似してみた。ワンホンとの出会いが私の日常を輝かせてくれた。

次第に、現地に行ってみたいという思いが芽生え、2年ほど前から中国語スクールへ通い始めた。勉強があまり好きではなかった私は、本当に話せるようになるのか不安だったが、思いのほか楽しく、今では毎週の楽しみになっている。

そんな中、初めて中国に行った2024年の6月、想像以上に楽しい体験だった。中国語スクールのプチ留学という形で言ったのだが、案内してくれた子が同い年の女の子だった。日本語がとても上手で、とても刺激になった。観光地や電車の乗り方などを教えてくれたのだが、街が派手でダイナミックで、歩いているだけでわくわくした。中でも一番の嬉しかったことは、漢服体験だ。漢服を着て俗にいうワンホンメイクをしてもらった。その姿を見て私でもワンホンになれるんだ!ワンホンに憧れている私には希望になった。念願のショッピングにも行った。SNSで見ていた光景が目の前で見れて目を輝かせた。可愛いのは服だけでなく、内装、店員さん、お客さんがみんな驚くほど可愛かった。すごく満足そうに聞こえる中国旅行だが、やはり言葉の壁というのは大きかった。基本、スマホ決済なので苦労はしないだろうと思っていたが、コンビニでも一苦労。店員さんが何を話しているのかわからない。「謝謝」さえも似ている発音がある為、伝わらない時があった。次来るときは、日常会話をもっと学んでこよう、そんなことも思った旅だった。

日本に帰ってからは、「日本でも気軽にワンホンファッションを楽しめる環境をつくりたい」という夢が生まれた。日本にワンホンファッションブランドを立ち上げ、有名にしたい。それが今の夢だ。そのために、語学留学でさらに中国語を学び、中国のファッション事情もいち早く知りたい。道のりは長いかもしれないが、ワンホンに出会う前より確実に生き生きしている。夢を持つということはこんなにも素晴らしいことなんだと体感することが出来た。夢を与えてくれたこの時代とワンホンとの出会いに感謝し、これからも挑戦を続けていきたい。

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