再会で見えた私の未来
2025-11-17 15:10:00
寺浦翔太
今年の冬、私の大学に中国の大学から医学生が来訪した。彼らとの交流は、私の大学生活において特別な意味を持つ経験となった。
私たちは、彼らに日本での滞在を存分に楽しんでもらいたいという思いから、様々な計画を立てた。ある冬の朝、私が車を出し、愛媛県の下灘駅に向かった際には、日本語・英語・中国語が飛び交い、車内は笑い声で満ちていた。駅では、空と海が溶け合う絶景を背景に記念撮影を行い、「まるで映画のワンシーンみたい」と彼らは感動していた。日本人の私にとっては見慣れた風景も、彼らの視点を通すことでその価値に気づかされ、私自身も愛媛の魅力を再発見することができた。
後日、自宅でたこ焼きパーティーを開いた。たこ焼き作りが初めての彼らは「どうやってひっくり返すの?」と興味津々で、失敗しても笑い合うその様子は微笑ましかった。言葉が完璧でなくとも、身振り手振りと表情で十分に意思疎通ができるということを実感した。
この交流を通じて、私たちは単なる観光を超えた対話を重ねた。互いの医学生としての生活、医療体制、将来のビジョンなどを語り合う中で、国が違っても医師として目指すものに多くの共通点があると知り、大きな刺激を受けた。たとえば、中国では中医学の影響や地域医療の重視が強調されるのに対し、日本では患者との信頼関係構築やチーム医療が重視される傾向がある。こうした違いを踏まえつつ、根底にあるよりよい医療を届けたいという思いは共通していた。
別れ際には、「また必ず会おう」と約束し、私たちは本当に約1か月半後に中国を訪れた。北京では万里の長城や故宮など歴史的建造物を巡り、中国の文化と歴史の深さを肌で感じた。天壇ではその建築美に魅了され、何枚も写真を撮った。食文化もまた印象的だった。北京ダックや羊肉串、水餃子など、本場の味はどれも新鮮で感動的だった。中国で出会った人々も気さくに話しかけてくれ、日本とは異なる人との距離感の近さに驚かされた。
大連では日本で出会った友人たちと再会し、まるで家族のような歓迎を受けた。駅での再会の瞬間、自然と笑顔がこぼれたことを今でも覚えている。彼らは惜しみなくもてなしをしてくれ、「これが中国のおもてなし文化だよ」と誇らしげに語っていた。さらに、友人の母が大量の手作り料理を私たちに持たせてくれたことに、心からの温かさを感じた。
帰国後、私は中国語の学習を本格的に始めた。翻訳アプリに頼るのではなく、自分の言葉で彼らと再び語り合いたい。その思いが、私の語学学習の原動力となっている。また、言葉を学ぶことは単なる会話の手段にとどまらず、相手の文化や価値観に触れ、背景への理解を深めることにもつながる。
今回の経験を通して、私は国際交流の本質に触れたように思う。それは、異なる文化を一方的に知るだけでなく、相手の立場に立って感じ、考え、共に歩もうとする姿勢にある。短期間の交流であっても、互いを尊重し、真摯に向き合えば心は通じ合うのだと実感した。このような体験が、将来、患者と向き合う医師としての私のあり方を形づくっていくのだと感じている。
この交流で私が得た最大の学びは、言語や文化が異なっても、互いの人間性に敬意を払えば、深い信頼関係が築けるということだ。実際に現地に足を運び、自分の目で見て耳で聞いた経験は、何よりも説得力がある。将来、医師として国境を越えて誰かを支えられるような人間になるためにも、語学の習得と異文化理解に今後も努めていきたい。
今も私の部屋には、下灘駅で撮った1枚の写真が飾られている。笑顔で肩を寄せ合う私たちの姿は、言葉を超えて心が通じた証であり、あの再会の中で確かに見えた、私の未来そのものである。
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