日本のShorinji Kenpo(少林寺拳法)グループ代表の宗由貴氏が率いる大学生・高校生拳士代表団112人が8月25日から30日まで、北京市と河南省を訪問した。1週間にわたる訪中期間中、学生たちは万里の長城、中岳寺、少林寺などの名所旧跡を訪ね、雑技ショーや少林寺カンフーの屋外ショー「禅宗少林・音楽大典」を鑑賞した。また、中国EC大手の京東集団(JD.com)を見学したり、程永華前駐日大使の中日関係に関する講演を聞いたり、さらには河南中医薬大学や鄭州大学、鄭州中学・高校の学生たちと交流を深めた。
今回の訪中は学生たちの中国に対するイメージを一新させた。金城大学四年生の三久龍哉さんは「中国に対する最初の印象は良くなかったです。日本では悪いニュースが流れて、空気がきれいではないとか、ご飯を食べるとお腹が痛くなるとか。そして自由がない国だと勝手に思っていました。でも実際に中国に来てみて、空気もきれいだし、マスクをしている人もいなくて、食べ物も本当に美味しいです。中国の人は自分のやりたいようにやっていて、それは日本人より自信があふれているように見えます。あとは、中国でのスマホ決済の発展にすごく驚きました。この数日間で見たこと、聞いたことを日本の家族や友達に伝え、チャンスがあればぜひ中国に来てほしいと勧めたいです」
Shorinji Kenpo集団の創始者である故宗道臣氏は、若い頃から日本古来の武術をマスターし、中国各地を訪れ各派の老師に師事して武術を学んだ。1930年代に河南省登封市にある少林寺で学び、帰国後少林寺拳法を創始した。宗道臣氏は戦争を経験した世代のため、中日友好を非常に重視していた。現グループ代表であり、宗道臣氏の娘でもある宗由貴氏はほぼ毎年代表団を率いて訪中し、中日友好交流の促進に尽力している。