安徽省東部に位置する馬鞍山市は、南京と合肥という二つの省都に隣接している。ここは長江の中・下流域に当たり、川が町を貫いて流れ、川沿いの都市の独特の魅力を育んでいる。この鋼鉄で栄えた都市には、現代工業都市の活力があるだけでなく、厚い歴史・文化の蓄積もある。ここは詩仙・李白が葬られた地であり、また、今から5300年前の新石器時代末期の大型集落遺跡・凌家灘が発掘された地でもある。今月号の「美しい中国」は読者の皆さんを馬鞍山にお連れする。一代の詩魂の精神世界に入り、人類の古文明の魅力に触れ、同地の独特の風土と人情を感じていただきたい。