海の道が結んだ国際交流 港の生活を潤す茶と温泉
2026-03-30 14:47:00
福建省福州市は、2200余年の建城史を有する古い町だ。山を背に海に臨み、江河に囲まれたその地では、絶え間ない潮騒が、この都市が海によって興り、開放と相互交流によって発展してきた歩みを見守ってきた。
福建と海との間には、語り尽くせぬ物語がある。歴史上、福州は海上シルクロードの重要な港湾であり、古来、東アジアや南洋諸国との航海往来が盛んであった。そのため日本とも深いゆかりを有する。804年、日本の僧・空海は遣唐使にしたがって入唐求法の途に就いたが、暴風に遭い、福州の長溪県赤岸港(現在の霞浦県赤岸鎮)に漂着した。その後、福州の開元寺にて修行に励み、のちに長安へ向かった。同寺には今日に至るまで空海の銅像が安置されている。それから数百年後の1654年、福州福清の黄檗山万福寺の隠元禅師が長崎へ渡り、宗派を開き、法をひろめ、再び中日文化交流の美談を記した。
今日、海によって生まれ、海に向かって発展を図ってきたこの都市は、古今を融合させた姿をもって、開放と包容の新たな章をつづり続けている。