沈暁寧=文
3月5日、第13期全国人民代表大会第1回会議において、「2018年中央・地方予算草案」の中で、今年の国防支出が1兆1069億5100万元になり、昨年同期比で8.1%増加することが示された。
中国の国防支出の変化は毎年の「両会」のホットな情報として、すぐにメディアが注目する話題となった。特に海外メディアは、2018年に中国が国防費を増加させることについて、さまざまな分析を行った。
これについて、中国国防白書の執筆に携わった軍事科学院研究員の陳舟氏は次のように説明した。「増加した国防費は主に、武器装備建設投入の拡大、訓練条件の改善、軍隊改革の保障、官兵福利待遇の需要に使われる」
中国は歴史的に相当長い間、国防支出を一貫して低いレベルに保ってきた。中国の軍事支出の絶対値は2006年までずっと、日本よりも低かった。長期の投入不足で、中国の国防装備レベルは立ち遅れ、人材が流出した。中国の軍隊は装備レベルで他の主要国家に追い付いてこそ、戦術の変更や教育訓練方式の変更がもたらされ、軍事力が真に中国の実際の国情に釣り合うようになるが、これには十分な経費のバックアップが必要だ。
中国の国防費はいくぶん増加したが、陳氏は同時に次のようにも指摘した。「世界の他の主要大国と比べて、中国の国防経費は国民総生産(GDP)に占める割合にしろ、国民あるいは軍人1人当たりの数値にしろ、比較的低いものだ」。
いくつかの海外メディアが、中国の国防費増加は一部の国に脅威を与えるのではないかという疑問を提起したことについて、陳氏は特に次のように述べた。「ある国が他の国の脅威となるかどうかは、主にその国力や軍事力が強大であるかどうかではなく、その国がどのような対内・対外政策をとっているかによる」。中国政府は国際社会で何度も、中国は終始変わらず平和的発展の道を歩み、揺るぐことなく防御的な国防政策を遂行し、中国の発展がどの国に対しても脅威とならないことを厳粛に表明してきた。中国はどの程度まで発展しても、永遠に覇を唱えず、永遠に対外拡張を行わない。
人民中国インターネット版 2018年3月8日
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