遼寧省 投資者注目の最前線に

2020-02-21 12:23:32

「中国民営企業トップ500サミット」が829日、遼寧省の省都・瀋陽市で開かれた。世界のトップ企業500社の代表者と中国で最も活躍している企業家たちが一同に会した。

遼寧は中国東北部の重要な省だ。しかし、改革の流れの中で、遼寧を代表とする東北部の古い工業基地はしだいに衰退して行った。その要因は、現地の国有企業に計画経済の旧弊が根強く残り、国内外の市場競争に積極的に参入しなかったからだ。21世紀に入り、政府は東北振興戦略を実施したが、計画経済の慣性による影響が大きく、方向転換はなかなか進まなかった。

2012年の中国共産党第18回全国代表大会以来、習総書記は東北の発展に非常に関心を持ってきた。東北の企業が体制や仕組み、産業構造などの根本的な問題の解決に取り組み、古い工業基地の内発的エネルギーを活性化させるように求めた。そこで遼寧は、最も困難な問題から着手し、「ビジネス環境が全国一の省をつくろう」のスローガンを打ち出し、改革を通じてビジネス環境の最適化に取り組んでいる。

遼寧の主な経済指標は、今年上半期はいずれもすばらしいものだった。一般公共予算の収入、一定規模以上の製造業(国有企業または売上高で年額500万元以上の非国有企業)の増加値(付加価値額)、民間投資は平均2桁の成長率を実現し、固定資産投資の成長率は全国5位で、外国企業と香港・マカオ・台湾による投資の増加率は44.9%に達した。地域の総生産は、昨年の第1四半期から右肩下がりだったのを食い止め、昨年全体としてはマイナス成長からプラス成長に転じた。今年上半期の総生産は前年同期比で5.6%増え、「安定からの回復」から「安定した進展」にシフトした。

現在、遼寧は強い“磁力”を放っている。その目指すものは、東北の古い工業基地のけん引役となり、中国が北東アジアの開放的協力に参加するための足がかりとなることであり、中国経済が加速して発展して行くための新たな成長拠点となることである。

 

人民中国インターネット版 2018831

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