シンクタンク共助によるグローバルガバナンス

――「現代中国・世界のシンクタンクフォーラム成都コンセンサス」の発表――

2020-02-21 12:22:58

 

中国外文局と成都市人民政府が主催し、当代中国世界研究院と成都市人民政府新聞弁公室が運営して成都市で開かれた「現代中国世界のシンクタンクフォーラム2018」が1123日、閉幕した。

グローバルガバナンスの制度に対するリスクは高まり、不確実性が増す現代で、シンクタンクはどのような役割を果たすべきか。2日間にわたったフォーラムでは、18カ国から120人余りの著名な専門家学者が参加し、シンクタンクの協力発展とグローバルガバナンスのイノベーションをテーマに熱い議論を展開。そのまとめとして、「現代中国世界のシンクタンクフォーラム成都コンセンサス」を発表した。

同コンセンサスは、以下の4つ。

1、協力による難関突破、公正正義は、グローバルガバナンスの重要理念である。世界を見渡すと、各国の利益は高度に溶け合い、相互に依存し、日増しに双方が共に不可欠な運命共同体となっている。各国に、開放と疎通、協力の強化がなければ、共に課題に対応し、難関を突破することはできない。ルールにのっとったグローバルガバナンスの強化は、安定的な発展を実現するための必要条件である。グローバルガバナンスに参加するすべての国は、その大小や強弱、貧富に関わらず、ルールに基づいて平等に意思決定に参加し、権利を享受し、義務を果たさなければならない。

2、包摂と普遍的な恩恵、協力ウインウインは、グローバルガバナンスの重要な目標である。幸せな生活を求めることは各国の人々共通の願いである。それぞれの国は、自国の有利さを発揮した土台の上で協力を強め、手を携え合いながら全人類が直面するリスクと課題に対応し、持続可能な開発のための2030アジェンダを実行し、世界の発展の不均衡を減らし、包摂的な発展を実現する必要がある。これにより、経済のグローバル化を、さらなる開放と包摂、普遍的な恩恵、バランスの取れた、ウインウインの方向に発展させ、各国の人々が経済のグローバル化と世界経済の成長の成果を共に享受できるようにしなければならない。

3、共に議論し共に建設し、時代とともに前進することが、グローバルガバナンスの基本的なやり方である。グローバルガバナンスは全員が関係している事だ。全員の事は全員で考えながら進めなければならない。腕っ節の強い者や大声を上げる者が決めるのではない。国連などの国際組織は、国際問題を処理しグローバルガバナンスを推し進める大きなパワーであり、より多くの国の参加と関与、また幅広い発展途上国を代表する力と発言権を高める必要がある。現在、新たな科学技術の革命と産業変革の時代のうねりが、激しく押し寄せて来ている。今こそグローバルガバナンスはこの勢いに乗り、常に現実から出発し、問題解決へきちんと導き、改革により現在のシステムを絶え間なく改善して、より公正で効率の良いグローバルガバナンスを保たなければならない。

4、シンクタンクの交流と協力の強化は、グローバルガバナンスの重要な原動力である。現在、グローバルガバナンスのイノベーションを求める声は、国際的に日増しに高まっている。各国は、すでにある広範なコンセンサスから始めて、さらに意思の疎通を強化し、相互の信頼を高め、共通点を見つけて異なる点を残し、共通認識を深め、グローバルガバナンスを実践する良い循環を作る必要がある。このためにも、各国のシンクタンクは、責任逃れをせず、率先して模範となるべきである。シンクタンクは「知恵の工場」という特長を発揮し、「違いを認め合う」という新たな理念により、文化や宗教分野の問題も研究し、あらゆる分野に向けた重層的なシンクタンクの協力の新モデルを打ち立てるようリードし、より多くの実際的な政策提言を行い、各国が心を合わせて計画できるよう後押しし、グローバルガバナンスのシステムのイノベーションに協力すべきである。

また、フォーラムの閉幕式では、『中国の現在のグローバルガバナンスにおける役割の評価リポート』と『「一帯一路」沿線主要国の中国観』の調査報告も発表された。文=王朝陽)

 

人民中国インターネット版 20181123

 

 

 

 

 

 

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