粤港澳大湾区、「一帯一路」の建設を力強く支える

2020-02-21 12:22:30

 

「粤港澳大湾区発展計画綱要」の発表後、大湾区(ベイエリア)の発展の脈絡が日増しに明瞭になってきている。計画綱要は、「一帯一路」の建設に緊密に協力し、共同参画し、一帯一路の建設を力強く支えるとした。大湾区の発展加速は、一帯一路の建設において新たな使命を担い、一帯一路の建設における麗しい宝玉になる。

一帯一路沿線国と連結

粤港澳(広東省香港澳門)は一帯一路の実施において、各自の長所を持つ。広東省は科学技術革新が活発で、先進的な製造業の基礎が堅固で、整った産業チェーンを持ち、川上川下の設備が揃っている。広東省は一帯一路沿線国と貿易を行う大省だ。香港は成熟した金融システムと水運システムを持ち、商業ネットワークがアジア太平洋地域と世界にまたがっている、一帯一路の重要な資本市場だ。マカオはポルトガル圏との経済貿易サービスプラットフォームと大量の資本を持つ。

大湾区の建設は、一帯一路沿線国に経験を提供できる。中国(深セン)総合開発研究院地域発展計画研究所の劉祥所長は、大湾区の建設における「自由港+自由貿易区+産業パーク」という革新制度体系は、一帯一路沿線国に参考材料を提供できるとした。トップダウンデザインを改善し、現代産業体系を展開し、経済発展を促す。これは大湾区のソフトパワーの重要な内容だ。

大湾区には世界最大の港空港クラスタがある。高速鉄道や港珠澳大橋などのインフラの整備が続いており、大湾区立体交通体系が徐々に完成に近づいている。これは海上シルクロードの貿易スムーズ化に積極的な効果を発揮する。

高水準開放プラットフォームを構築

シルクロード智谷研究院の梁海明院長は、海上シルクロードの対外開放交流の密な地域である大湾区は、国際金融ハブをさらに構築し、特色ある金融産業を発展させ、金融市場の相互接続を促進できると述べた。これにより一帯一路沿線国に融資サービスを提供できるという。

物流及び情報の流れの促進について、香港工業総会の郭振華主席は、大湾区3エリアの政府は商品の流通を強化すべきと提案した。例えば税関や商品検査などの便利な措置を打ち出し、一帯一路沿線国の消費者による大湾区の商品のネット通販を促す。同時に大湾区のネットユーザーが一帯一路の特色ある商品を便利に買い求められるようにし、電子商取引の発展を促進する。同時に3エリアの政府は大湾区の重点産業を対象に、一帯一路都市情報、経済レポート、関連国策、投資プランなどの総合資料バンクを構築し、政府企業シンクタンクなどに情勢判断と情報提供のサービスを提供できる。

一帯一路、大湾区のボーナスを拡大

新たな科学技術革命と産業の変革が生じようとしている。一帯一路の建設のさらなる推進は、粤港澳大湾区が国際的な競争力を高め、国際協力競争により高い水準で参与するため新たな空間を切り開いた。

工銀国際の程実チーフエコノミストは、一帯一路は粤港澳大湾区のボーナスを拡大するとし、次のように述べた。中国の経済版図の動的変化ルートが再構築中であり、長江経済ベルト京津冀(北京市天津市河北省)粤港澳が、成長源の西への移動と拡散をけん引する「一体両翼」になる。一帯一路という大きな舞台に根ざし、大湾区の発展のボーナス、技術経験、産業の需要の中国経済の奥地への延長を加速させ、かつより幅広い域外市場と深く結びつける。これは中国の西南西北地区が世界のバリューチェーンと融合し、産業アップグレードと経済ガバナンスの現代化をより効率的に実現することを促す。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2019318

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