米国は過去14日以内に中国に渡航した全ての外国人の入国を2日から禁止した。これは、中国に対する渡航・貿易制限を提言しないとのWHOの主張から大きく逸脱するものだ。この極端な措置を他国に先駆けて講じた米国は、世界に良くない模範を示したと言える。
ウイルスとの闘いの前線にいる中国の医療要員に米国がこれまで何の支援もしていない一方で、パキスタンのような途上国がマスクや防護服を緊急輸送したことに、我々は注意を払っている。ポンペオ米国務長官は1月30日、中国国民を率いて感染症を迎え撃っている最中の中国共産党を「現代の最大の脅威」と批判もした。コットン上院議員も今回の感染症について誇張された対中非難を繰り広げた。
初期段階における武漢市のウイルス対策のやり方について、中国国内にはいくつかの批判がある。これは中国社会内部の正常な議論だ。だが世界的にみると、全体的に言って、中国の国全体としての危機対応は力強いものだ。党と政府の指導の下、中国社会は迅速に動員され、一連の措置を迅速に推し進め、全社会が歩調を合わせ、全体として秩序ある感染症対策の状況を形成した。
世界保健機関(WHO)は中国の講じた各措置を高く評価した。これまで中国国外では一人しか死亡していない。今回の感染症を迎え撃つにあたって中国の払っている多大な努力と犠牲により尊重するよう米国に要求するだけの理由が我々にはある。
2009年に新型インフルエンザ(H1N1亜型)が全世界を襲った時、米国は最初の感染拡大国の1つだった。当時、全世界で約28万4000人が死亡し、WHOは同様に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当すると宣言した。だが当時米国が強力な抑制措置を講じなかったために、インフルエンザは世界各地で猛威を振るった。
米メディアの最新の報道によると、2019年から2020年にかけて米国は過去10年間で最も深刻なインフルエンザシーズンを迎えている。米疾病予防管理センター(CDC)の最新報告によると、現在までに米国では少なくともインフルエンザに1900万人が感染し、少なくとも子供68人を含む1万人が死亡している。他にインフルエンザによる合併症で少なくとも18万人が入院している。米国のあるメディアは、このインフルエンザは中国で発生した新型コロナウイルス肺炎よりもはるかに危険だと指摘する。
新型コロナウイルス肺炎に対する人々の認識は、まだ初期段階にある。中国政府が人々の命に強く責任を負う姿勢で、その感染拡大を抑え込む力強い措置を講じていることで、全世界が恩恵を受けている。今のところ中国大陸部外の新型コロナウイルス肺炎の感染者は100人余りしかいない。米国の政治屋は新型コロナウイルス肺炎を利用して中国を非難する衝動を自制すべきだ。彼らは、困難に直面している者にこのように追い打ちをかけることが、どの社会の道徳基準からみても不名誉なことであることを知るべきだ。
17年前のSARSの時、中国は駄目だと合唱する者が多くいたが、その後どうなっただろうか?公衆衛生上の危機を迎え撃つ中国の能力を誰も過小評価してはならない。一部の国々が余りに近視眼的にならないことを、中国が困難に直面している時に中国国民の感情を傷つけることをしないことを望む。
「人民網日本語版」2020年2月4日
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