四川省蓬安県 質の高い発展のためにサポートを強化

2024-05-13 15:02:00

 

四川博薩自動車部品有限公司の作業員(撮影・彭聖洲) 

  

四川省南充市蓬安県は近年、産業の発展により力を入れており、工業・農業生産が活発になり、文化観光市場も成長を遂げている。また、産業の発展をいっそう重要な位置に置き、産業レベルを精力的に向上させ、経済成長によって現地の人々に豊かさをもたらすことを目指している。 

蓬安工業園区に位置する四川博薩自動車部品有限公司の生産工場では、生産ラインにある大型機械のデジタル画面に表示された各データを通じ、リアルタイムで現場の様子が確認できる。 

同社の担当者によると、「当社は車体の設計、鋳型の開発や製造、車体やシャーシの部品、プレスや溶接などの業務を統合しており、製品は中国国内の大手自動車メーカーで広く使用されています。企業の発展には品質と効率の向上が不可欠です。現在はプロダクションチェーンのモジュール化とオートメーション化を実現しています」 

自動溶接ラインでは、溶接ロボットがアームを忙しく動かし、生産に携わっている現場の担当者は、「ロボット1台の効率は4人の熟練溶接工に相当し、体力や経験といっ要因にも影響されないため、従来の溶接に比べ、溶接の継ぎ目はより滑らかで仕上がりが良く、安定性も高くなっています」と語る。 

旺達飼料の工場では、袋詰めされた飼料スマートアームによって正確かつ迅速に積み上げられた後、フォークリフトで完成品エリアに運ばれている。現場の作業員によれば、「昔は25人必要だったのが、今では7人で作業を済ませられるようになりました」のことだ。 

同社は国家級の企業技術センター、産業学院を設立し、発明特許10件と実用新案特許24件を取得している。さらに、世界最先端の飼料加工設備一式採用し、飼料の供給、配合、粉砕、混合ら袋詰めまで、生産工程の完全自動化を実現している。「旺達飼料」の公式発表によれば同社は主に豚と家禽の飼料を生産しており、年間50万㌧の飼料を出荷できるいう。 

イノベーションは発展の鍵である。南充佳美食品工業有限公司は技術革新と生産拡大に力を入れ、現在、濃縮ジュース・フルーツ缶詰・果皮乾燥を含め、13本の生産ラインを備えている。また、年間加工能力8万㌧から30万㌧に増加し、10種類以上の果物の全面加工を実現しており、同社の製品は東南アジア、西アジア、ヨーロッパに輸出されている。 

「蓬安は産業発展の新たな競争分野で生み出されたチャンスをつかみ、新興産業と産業発展の動向に細心の注意を払い、新たな産業変革の先鞭をつけるよう努めています」と蓬安県の関係責任者は語る。蓬安県は今後、従来型産業・新興産業・未来産業の発展を一体化させ、デジタル産業・農産加工業・エネルギー産業・機械自動車部品といったリーディング産業の成長を持続的に後押しし、発展の勢いを加速させていく 

より多くの企業を誘致するため、蓬安県は投資促進の取り組みを積極的に実施し、企業産業チェーン誘致などの方法で、リーディング産業の産業チェーンの構築を引き続き強化している同時に、標準化された工場ビルの建設を促進し、工業団地内の産業複合施設、人材アパート、駐車場などの付帯施設を整備し、企業に良好な生産・生活環境を提供できるよう努力を払っている 

また、蓬安県は企業育成に注力し、段階的な育成計画、中小零細企業の「昇規(規模拡大)」育成計画、重点企業「イノベーション」育成計画などを実施している。加えて、企業の「デジタル化とスマート化」「技術革新と生産拡大」へのサポートを強化し、より多くの革新的な企業や「専精特新企業(専門性・高い技術力・独自性・新規性の4点で優れた特徴を有す中小企業)」の育成に努めている。 

 

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