「新津製造」の先端製品は年間生産量が中国一
最近、成都新津のある企業は、中国国際航空宇宙博覧会で世界に向けて自主研究開発したPBO繊維製品を展示した。
中国初のPBO繊維100トン級の量産を実現し、最大年間生産量が380トンに達する新素材企業として、展示会場では200社近くの関心と相談が寄せられ、そのうち50社以上が強い提携意向を表明し、10社近くが製品の注文を初歩的に確定した。
この製品は航空宇宙、軌道交通などの分野で広く運用されるだけでなく、日常生活の中の様々な課題を解決することもできる。例えば、より軽くて強固なヘルメット、より難燃性と防水性を持つアウター、より軽くて薄いスマホのバックパネルまでも…
11月19日、四川省成都市新津経済開発区に位置する成都新晨新材科技有限公司(以下、「新晨新材」という)では、作業場内の金属ローラーが急速に回転し、表示灯が点滅し続け、金色の繊維がメタルラックに急速に配列された後、完成品が次々と出荷される。
「市場の需要は確かに私たちの予想を超えています!」と新晨新材の徐長剛副総経理は述べた。第4四半期に入り、企業はもともと既存の20件近くの注文を完了するために時間を惜しんで進めていたが、中国国際航空宇宙博覧会では予想を超えて10件近くの新規注文を獲得したため、企業は間もなく来る生産ピークを迎えるように力を入れている。
統計によると、6日間の出展期間中、同企業は200以上のチームからの相談を受け、そのうち50社以上が強い提携意向を表明し、10社近くが製品の注文を初歩的に決め、さらに3つのチームが来月新津で製品の実地調査をすることを決めた。20平方メートル近くのブースでは、毎日製品を尋ねに来た国内外の顧客が途絶えなかった。「例年は300~400部くらいの資料しか配りませんでしたが、今回は用意しておいた600部を4日目で全部配りました」と徐長剛氏は話した。
「需要が高いのは製品の品質が良いためです」。徐長剛副総経理によると、PBOは「21世紀のスーパー繊維」と呼ばれ、軽量で高強度や難燃性、高温耐性、透過性に優れているなどの特徴があり、直径1mmのPBO繊維束は450kgの重さに耐えることができ、約7人の成人の重量に相当する。
代表企業の一つとして、新晨新材は「0」から始まり、長年の発展を経て、中国国内で初めてPBO宇宙繊維100トン級の量産を実現したメーカーとなっており、すでに年間生産量が380トンに達するPBO生産ラインを完成し、生産能力は中国1位、世界2位となっている。
現在、同企業は顧客のニーズに応じてカスタマイズできるようになった。徐長剛副総経理は、「PBO繊維素材の太さや長さをカスタマイズできます。市場研究を総合判断したところ、企業は年末に生産ラインのアップグレードに追加投資し、世界中の顧客のニーズを満たす計画です」と明らかにした。
「新津製造」のPBO繊維は量産を実現し、航空宇宙、海洋船舶などの肝心な分野で重要な役割を果たしており、中国のハイエンド商品の製造に強力なサポートを提供していく。
2024年以来、新津区は「生産貿易連動 企業1000社の海外進出」計画を着実に展開し、ビジネス環境の最適化、政策の実施の推進、プラットフォーム建設の強化、協力ルートの拡大など多様な措置を通じて、新素材産業の盛んな発展に新たな力強い原動力を注入し、企業が世界市場で新たなチャンスを掘り起こすのを支援している。