中国商務部、米国による関税免除を引き換えにした各国への対中貿易制限強要にコメント

2025-04-22 17:10:00

米国が関税の手段を用いて各国に中国との経済貿易協力を制限するよう強要していることについて、中国商務部(省)の報道官は21日の記者会見で、「中国は、中国の利益を犠牲にすることを代償としたいかなる取引の締結にも断固反対する。このような状況が出現すれば、中国は絶対に受け入れず、断固として対等な対抗措置を講じる。中国には自国の権利と利益を守る決意と能力がある」と述べた。

【記者】複数の海外メディアが、消息筋の情報として、米トランプ政権が関税交渉の中で各国に圧力をかけ、米国の関税免除と引き換えに中国との貿易を制限するよう要求する準備をしていると報道した。これについて報道官のコメントは?

【報道官】最近、米国はいわゆる「相互」という名目ですべての貿易パートナーに対して関税を乱用すると同時に、各国に米国といわゆる「相互関税」交渉を開始するよう強要している。これは「相互」の看板を掲げながら、経済貿易分野で覇権政治を推進し、一方的ないじめを行うものだ。宥和では平和は得られず、妥協でも尊重は得られない。一時的な私利私欲のために、他人の利益を損なうことでいわゆる関税免除を代わりに与えるというのは到底できない相談であり、最終的には両方とも得るものがなく、他人を害すると同時に自分の利益にもならない。

中国は各国が平等な話し合いを通じて米国との経済貿易の溝を解決することを尊重する。中国は各国が「相互関税」の問題で公平と正義の側に立ち、歴史の正しい側に立ち、国際経済貿易ルールと多国間貿易体制を守り抜くべきだと考える。

一国主義と保護主義の打撃の前では、独善的でいることはできない。国際貿易がひとたび弱肉強食の「ジャングルの掟」に回帰してしまえば、すべての国が被害者となる。中国は各国との団結・協調を強化し、手を取り合って対処し、一方的いじめ行為に共に対抗し、自国の正当な権利と利益を守り、国際的な公平と正義を守り抜くことを望んでいる。(編集KS)

「人民網日本語版」2025年4月21日

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