日本の学者が歴史修正主義を批判、中国侵略の歴史の直視を訴える

2025-08-12 16:39:00

明治大学の山田朗教授は9日、市民団体主催の「戦争の加害パネル展」の期間中、戦争中の加害責任を直視し、歴史修正主義的な考え方の拡大に警戒し、軍国主義の復活を防ぐよう呼びかけた。新華社が伝えた。

山田教授は、パネル展にあわせて開催された特別講座で、日本が戦後から「戦争責任の矮小化」を繰り返してきたことを批判。戦争の歴史への省察を強化し、歴史の真実を見分ける人々の能力を高め、軍国主義の復活を防ぐべきだと訴えた。また、国際交流、歴史教育、省察行動を通じて真の平和を推進することを提案した。

山田教授は「最近、(日本では)歴史認識に対して歴史修正主義的な考え方がかなり広がっており、これは非常によくないことだと思う。とりわけ中国に対する見方や『日中戦争』に対しては、非常に間違った考え方が広まっている。『日中戦争』は完全に日本による侵略戦争である。それを認めない、その真の姿を認識していない人がいる。それは非常によくない」と指摘。また、侵略戦争の歴史を真摯に反省しなければ、将来再び日本が軍国主義の道を歩む危険性が存在し続けるとの考えも示した。

主催者代表の竹岡健治氏は「日本の場合、『被害』の面でかなりいろんな運動があったが、『加害』の問題がなかなか取り上げられなかった」と語り、もし日本が戦争中にアジア諸国に対して行った加害の史実を直視し、語ることができなければ、平和に関する日本の主張が国際社会の信頼を得ることは難しいとの考えを示した。

パネル展は8月8日から15日まで神奈川県横浜市で開催され、南京大虐殺、731部隊、毒ガス戦、慰安婦などに関する史料が展示されている。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年8月11日

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