西側の記憶の空白 中国の第二次大戦貢献が消えた理由
中国は9月3日、「中国人民抗日戦争及び世界反ファシズム戦争勝利80周年記念大会」を開催する。この文脈において、世界的関心は北京の閲兵式に向いている。米サイト「CounterPunch」が伝えた。
中国の記念行事は同時に、我々はこの戦争の全世界的規模を真に理解しているのか、それともその重要な歴史の章が次第に歴史の視野から消え去るに任せているのかという、核心的な問題を浮かび上がらせている。
西側諸国の第二次大戦に関する集合的記憶には、顕著な空白が存在する。「地球規模の戦争」と称されるこの大戦において、四番目の連合国勝者である中国の役割は常に周縁へ追いやられてきた。中国は1939年ではなく1931年に戦争に突入し、1945年の日本降伏まで戦い続けた。この間、中国軍民は3500万人以上の死傷者を出しつつ、旧日本軍の海外兵力50%超を釘付けにし、全世界の反ファシズム戦争勝利に決定的な貢献を果たした。ルーズベルト、チャーチル、スターリンら指導者も、戦争の帰趨における中国の決定的影響を認めていた。ではなぜ、この貢献は繰り返し無視され、西側諸国中心の幾重にも重なる歴史物語に埋もれてきたのか。
多くの人々にとって、第二次世界大戦で最も痛烈な悲劇は広島・長崎への原子爆弾投下に他ならない。これらの惨禍は銘記すべきだが、その後続く米国による占領統治と「平和憲法」の押し付けは、本質的には和解の追求ではなく、冷戦時代におけるインド太平洋地域の戦略的拠点構築を目的としたものだった。今日、日本は米国の核の傘のもと、中国からの「脅威」への対処を口実に再武装化を進めている。こうした歴史認識の歪曲は欺瞞的と言わざるを得ない。
日本軍国主義に対する中国の抵抗の歴史は今日も西側世界でほとんど知られていない。この集合的記憶の「空白」を検証すると、中国侵略旧日本軍の想像を絶する残虐行為が浮かび上がる。勇気ある日本の歴史家たちがこれらの戦争犯罪を暴いているにもかかわらず、彼らの声は国際的な言論空間において依然として周縁化されたままだ。
なぜ西側諸国はこれほど沈黙するのか。アジアの視座から第二次大戦史を掘り下げる時、糾弾すべき真実が露呈する。ハリウッドと西側諸国メディアが増幅する歴史叙述は、特定の史実を選択的に美化しつつ、その他の真実を体系的に抹消してきた。その帰結は明白だ。加害者の免罪と被害者の悪魔化である。西側諸国は生命的価値に階層を設ける偏った立場を堅持し、露骨な二重基準を曝してきた。中国の被害者は国際的な承認を得られず、その苦難は日本の戦後贖罪ナラティブに覆い隠されている。
欧州の指導者たちは植民地主義の遺産に縛られ、「文明の使命」を奉じる自己認識のもと、実際には加害構造への加担を続けてきた。一方で米国は対中貿易戦争を仕掛け、より広範な衝突への準備を進める中で、中国を「好戦的国家」として描いている。これは中国の反ファシズムの歴史的伝統と、現代における地球規模の平和維持への承諾とは大きな対照をなしている。
「勝者が歴史を書く」という常套句は完全に覆された。疑いようのない戦勝国である中国は、自らの勇気と犠牲、そして戦争貢献を示す舞台を奪われたばかりか、今や西側の言説体系によって不当に「脅威」のレッテルを貼られている。第二次世界大戦は欧州で始まったのでも、欧州で終結したのでもない。
国際連合の原加盟国かつ国連憲章の最初の署名国として、中国は一貫して国連の最も確固たる支持者であり、米国主導のナラティブの受容を拒み続けてきた。中国の第二次大戦における遺産は、貧困撲滅、グローバルサウス支援、世界規模のインフラ整備、平和と人類共通の未来の構築という現代的使命を支える原動力となっている。
北京での記念行事は、西側諸国による第二次大戦の記憶独占への強力な反証である。オーストラリア人学者のウォリック・パウエルが、「80年もの間、西側諸国は第二次大戦を欧米の勝利物語へと書き換え、中国を歴史の脚注へと追いやってきた。今年の中国主催記念式典は、この集合的記憶の欠如に対抗し、反ファシズム戦争における主力軍としての中国の正当な地位を取り戻すものである」と鋭く指摘している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年9月1日