湘繍

2021-08-18 10:20:06

  長沙を中心とする湖南の刺しゅう製品は「湘繍」と総称され、中国四大名繍の一つで、楚漢刺しゅうと同じ流れをくんでいる。湘繍は濃淡に富み、絵画のようで、本物そっくりだ。33年、米国・シカゴで開催された万博で、長沙から出展された湘繍のルーズベルト大統領の上半身像はまるで生きているかのようで、大きな話題となった。「近年、私たちはコンピューターによるデザイン、配色、プリントなど、現代の科学技術を使って湘繍の生産工程の改良を試みています」。常にイノベーションの道について考えている湘繍の大家・黄笛さんは、新素材の布を伝統的な湘繍に応用して、清新かつ優美な「蝉翼繍」を生み出した。


「ハイブリッド米の父」と呼ばれている故袁隆平氏は長く湖南でハイブリッド米の研究に尽力した。黄笛さんはチームメンバー28人を率いて長さ5.6㍍の巨大湘繍を制作し、氏の姿を芸術的に生き生きと表現した(写真提供・黄笛)

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