湘磁

2021-08-18 10:20:06

  湘磁は長沙のもう一つの「名刺」だ。唐代に作られた長沙銅官窯には1000年以上の歴史がある。1956年に発見されて以来、銅官窯遺跡で出土した文化財はすでに1万点を超え、考古学者から1000年前の「世界の工場」と称され、今では国家考古遺跡公園が建てられている。長沙窯は当時の磁器生産の「南青北白(南方は青磁、北方は白磁)」という単色の磁器の様式をすっかり変え、初めて「釉下彩磁」を生み出し、絵画や詩文を磁器の装飾に取り入れた。「君生我未生、我生君已老。君恨我生遅、我恨君生早(あなたが生まれたとき私はまだ生まれておらず、私が生まれたときあなたはもう老いている。私の生まれたのが遅いとあなたは恨み、あなたの生まれたのが早いと私は恨む)」。この詠み人知らずの恋愛の詩は、1000年を経ても、依然として現代の人々の心に深く突き刺さる。


長沙窯磁器焼成技術の無形文化遺産伝承者・劉志広さんと妻の陳月華さん。幼い頃から磁器制作に携わってきた劉さんの作品は、国内外に名をはせている。彼の息子と娘も、父親の腕を継承している(写真・王漢平/人民中国)


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