新型肺炎の最前線で奮闘 武漢の華中科技大学

2020-03-02 14:07:40

卒業生が医療物資や資金を寄贈

 振り返ると、華中大は危難の時に献身的な働きを示してきた。

 1950年、上海郊外で住血吸虫症が流行し、同済医学院は最前線に行くよう教員と学生、職員に呼び掛け、解放軍の感染予防に努めた。

 1954年、武漢で大洪水が起き、同済医学院の1000人余りが緊急救助突撃隊と医療サービス隊を組織し、水害防止と救援に加わった。

 1976年の唐山大地震では、同済医学院の医療スタッフ130人が医療救護隊を組織して被災地に向かい、1カ月余り奮闘して負傷者15000人余りを救った。

 1998年、長江の中下流で大洪水が起き、同済医学院の医療チームと防疫チームの45組が危険地域を堅守した。

 2003年にSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行した際には、20人近い専門家が各級の抗SARS研究センターや指揮センターに加わり、12人の医療スタッフが北京・小湯山のSARS専門病院に派遣された。

華中科技大学付属協和病院の発熱外来診療で患者に点滴を打つ医療スタッフ(華中科技大学提供)

 2008年の四川大地震では、「手足の切断手術ゼロ」「感染者ゼロ」「死者ゼロ」の奇跡を生んだ。

 今回、彼らが献身的に働いているのは新型コロナウイルスの感染拡大を阻止する戦場だ。

 李元元・華中大学長は「最前線にいる一人一人の医療スタッフはオーバーワークで頑張り続けています。大学も終始一貫して彼らを気遣い、全力を尽くして各方面のサービスを行い、仕事を保障しています」と話す。

 28日、華中大は世界中の卒業生にメールを送った。「世界中の華中大卒業生は地域を問わず、職業を問わず、実際の行動で母校のため、武漢のため、湖北のために貢献している」。今回の感染拡大を阻止する戦いで、世界中の華中大卒業生が心を合わせて一致団結し、「最前線」と「援助の最前線」の二つの戦場に大きな力をささげた。世界の50以上の校友会、数万人の卒業生、卒業生の設立した数多くの企業は223日までに、武漢や湖北省内の他都市にある計100施設以上の最前線の病院に3億元以上の医療物資を寄贈し、大学に1600万元余りの対策資金を寄付した。

華中科技大学付属梨園病院で正しくマスクを着けるよう患者を助ける医療スタッフ(華中科技大学提供)

 武漢は英雄の都市であり、華中大は「祖国と共鳴する」大学だ。李学長は次にように指摘した。今回のウイルス撲滅戦では、いかなる教員、学生、職員であれ、世界中の卒業生であれ、「明徳を明らかにして知識を尊重し、真理を探求して新しいものを生み出す」という校訓の精神を示し、大学人の「恐れずに競争し、巧みに変化する」「大団結」の精神を体現している。強烈な愛国主義の心情を持ち、かつ学業への一途な気持ちと専門的な技能を持つ素養の高い人材を育てることを華中大は一貫して目標としている。これは中国の特色ある世界一流大学が持つべき責任でもある。

 
人民中国インターネット版 
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