新中国成立70周年祝賀大会 感動広がる 14億の祝祭
特集4 世界から祝福と評価の声
高原=文
新中国成立70周年に当たる今年の国慶節の連休中には、『祖国をたたえよ』『私と私の祖国』など新中国を称賛する旋律が中国の大地に響き渡り、大小の五星紅旗が中国の至る所にあまねく行き渡り、多くの人々が祖国への祝福や誇らしい気持ちを会員制交流サイト(SNS)上に次々と書き込んだ。多くの国の首脳が祝意を表明し、国際的な主要メディアや各国の友人も新中国70年間の発展の成果を高く評価した。
祖国の発展と繁栄に誇り
10月1日午前、中国西部に位置する標高5000㍍を超すタングラ(唐古拉)山には雪が舞っていた。そこに駐屯する武装警察チベット総隊ナッチュ(那曲)支隊の戦士たちは風雪の中、北京から届く閲兵式の実況中継をラジオで聞いていた。「足取りは力強く、気迫がみなぎっている(9)!」。代豪支隊長は、「観閲を受ける兵士は天安門にいます。私たちは雪の降る辺境で勤務しています。場所も任務も違いますが、どちらの使命も同様にこの上なく光栄なものです」と語った。
生後1年10カ月になる語ちゃんは、吉林省長春市の自宅のテレビで閲兵式を見ながら、歩調を合わせた行進の歩き方をまねしていた。語ちゃんの父親の閻えんさんは、「小さいころ、学校の行事で閲兵式を見ました。中国軍人のさっそうとした勇姿(10)を見て、心がとても揺さぶられました。今日、息子も閲兵式を見て心を動かされたかもしれません。子どもたちが幸せに暮らせるように、国がますます繁栄するようにと願っています」と話した。
李万君さんは中車長春軌道客車会社の電気溶接工だ。彼は招待を受け、天安門広場で行われた大衆パレードに参加した。李さんは「一番強く感じたことは、国が発展し、強大になったことです! 一番うれしかったのは、高速鉄道関連の労働者として、自分たちが製造した中国高速鉄道の復興号の山車に乗って天安門広場を通過し、新中国成立70周年の記念日を祝えたこと。国が今後ますます良くなることを願って、われわれ高速鉄道労働者はしっかりと製品を造り、祖国の速く素晴らしい発展を後押ししていかなければなりません」と誇らしげだった。
今年の70周年記念閲兵式では、青いベレー帽をかぶった国連平和維持活動(PKO)の中国部隊が初めて観閲を受ける隊列の中に登場し、国内外の幅広い注目を集めた。自分たちを代表する隊列をリアルタイムで見られるよう、第10期中国南スーダンPKO派遣工兵分隊の士官と兵士は、現地時間の午前4時にはテレビの前に集まり、閲兵式の開始を待った。「PKO部隊の隊列を見てとても感激しました!」と呉海波・工兵分隊政治委員。郭勐もう・第5期中国南スーダン派遣歩兵大隊大隊長は、「閲兵の隊列にPKO部隊が登場したことで、中国は大国の責任を負うことを全世界に向けて表明しました。私たち第5期中国PKO歩兵大隊はより高い基準で任務を達成し、全世界に中国軍人の姿を示します」と述べた。
欧米主要メディアが中継
新中国成立70周年祝賀大会や習近平国家主席の重要演説について、世界の多くのメディアが10月1日午前、ウェブサイトのトップページの重要ニュース、さらにトップニュースで次々と特別報道を行った。
米CNNはウェブサイトのトップで中国の祝賀活動を報じ、さらにテキストで実況し、関連する内容をリアルタイムで更新した。米ブルームバーグはトップの位置で習主席の演説に注目し、映像で実況中継した。英BBCは英国時間の1日未明から北京の祝賀活動を実況中継し、式典の規模が非常に大きくて迫力があると評価した。
英紙『ガーディアン』は、次のように指摘した。70年前の新中国成立式典で閲兵式に参加した航空機は17機だけだったが、70周年の祝典では世界の注目する発展成果を中国が勝ち取ったことがはっきり見て取れた。まさに習主席が演説で述べたように、中国の過去は人類の歴史としてすでに刻まれ、中国の現在は億万の人民の手の中でつくられつつあり、中国の将来は必ずより素晴らしくなる。
ドイツの経済誌『ヴィルトシャフト・ヴォッヘ』はウェブサイトで次のように指摘した。大衆の交歓は中国の人々の生活水準が向上したことを示した。中国は記録的な速さで経済の急成長を実現しており、中国の勝ち取った巨大な成果を体現するには、このような盛大な式典でも不十分だ。
ロシアの通信社「ロシアの今日」は次のように報道した。閲兵式と大衆パレードは共にこの数十年間で最大規模だった。中国が正しい発展の道を選び、独自の発展モデルを生み出したことが分かる。その成功の経験は他国にとって良いモデルとなる。
安倍首相からメッセージ
9月26日、安倍晋三首相はビデオメッセージを通じ、日本政府と日本国民を代表して新中国成立70周年に心から祝意を表した。また、両国が地域や世界の課題に協力して取り組み、国際社会への貢献を共に進めることは、両国の新たな未来の姿を築くことにつながると確信していると述べた。
福田康夫元首相も次のように祝福を寄せた。中国の悠久の歴史はなおも記され続けている。新世代の党の指導的中核による指揮の下で、新中国は成立70周年を迎えた。その意義は重大で深遠だ。新中国はたびたび苦難を経験してきたが、今は経済が順調に発展し、世界に翼を広げて羽ばたいているといえる。中国が「人類運命共同体の理念」を引き受け、「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」の正しい道を前進して探求し、世界の平和と繁栄に新風を吹き込むことを願っている。
山口那津男公明党代表は次のように述べた。新中国はさまざまな困難を克服し、今や卓越した発展を実現した。そのことに心からの祝福を表明する。日中が「永遠の友好」を基礎として新時代を切り開き、互いに協力し、共同発展を実現するよう期待する。
中日友好協会の招待を受け、北京を訪れた公益社団法人日中友好協会の岡崎温理事長は9月30日と10月1日、一連の祝賀活動に出席した。今年の祝賀活動はこれまでとは少し異なると彼は思ったと言い、「まず今年は規模が最大です。次に内容にも多くの新しい変化がありました。そのうちの一つは、海外の友人を招待して大衆パレードに参加させたことです」と語った。その言葉の通り、日本から大衆パレードに参加したのは、かつて中日関係や中米「ピンポン外交」に重要な貢献を果たした後藤鉀こう二じ・元日本卓球協会会長の孫だ。これは、世界各国と友好的に付き合う中国の方針が今後も変わらないことを体現している、と岡崎理事長は感じた。
岡崎理事長はまた、強大な中国は世界平和をより維持できると指摘した。「世界平和の維持で中国は極めて重要な役割を発揮しています。中国が発展すればするほど、世界はますます安定します。同時に、中国の経済発展は世界全体の経済発展の推進装置でもあります。祝賀活動への参加を通して、未来の発展に対する中国の人々の大きな自信、未来に対する前向きな展望を深く感じました」
このほか、多くの日本の友人がテレビやインターネット、スマートフォンの実況中継を通じ、中国の盛典をリアルタイムで視聴し、本誌に感想を伝えた。
伊佐進一衆院議員は次のように述べた。中国は今、すでに世界第2位の経済大国に発展し、各分野で責任を担う大国になった。これは中国の人々がたゆまぬ努力で獲得した勝利の成果だと私は思っている。今後、中国が世界の模範として大国の道を前進し続けるよう期待する。現在の世界で日中両国は世界を導く責任を共に負っており、両国間のウインウインの協力だけではもはや不十分だ。日中両国は地域の平和と安定のため、第三世界の発展と繁栄のため、使命を履行しなければならない。
東京学芸大学に通う小嶋心さんは、日本で新中国成立70周年の記念活動に参加した。「まだ中国人の友達がいなかったころ、私は『国慶節』という言葉の発音を知っているだけで、そこに含まれる意味を全く知りませんでした。私の拙い考えですが、今後ますます多くの日本人がこうした祝日の雰囲気を共有できれば、日中友好は大きく発展できるでしょう」
北京で国慶節を楽しく過ごした日本女子大学の学生、日暮美音さんは、「北京の大通りには国旗がいつもよりずっと多く、夜も70周年のイルミネーションがともされ、通りがかった人たちがしきりに記念写真を撮っていました。色とりどりに飾り付けられた大通りを見て、私の気持ちも明るくなりました。休みなく発展する中国に注目し続け、日中友好を望む友達と一緒に交流を深めたいと思います」と話した。
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