初の高鉄にワクワク
初めての高鉄にワクワクする。時速300㌔も体験したが、揺れは少ない。
 
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雲海に広がる棚田王国
午前5時過ぎ。空が次第に明るくなってきた。遠くの雪峰山脈まで綿菓子のような雲海がたなびく。ところどころ山の頂上が雲のじゅうたんから顔を出す。まさしく水墨画の世界だ。
 
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古村に響く山の民謡
紫鵲界から車で30分ほどのところにある正龍古村は、人口約2700人、600年以上前の明代から清代の建物が残る小さな山村だ。村全体の雰囲気は、どこか日本の飛騨地方や合掌造りの白川郷を連想させる。こんもりとした森を背にして民家が点在し、家の前に田畑が広がる風景は、まるで日本の里山のようだ。
 
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湖南の激辛ソウルフード
そろそろお腹が空いてきた。湖南の人々のソウルフードを紹介しよう。
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迫力満点! 奇観エリア
この婁底地区にも、雄大な自然の営みが見られる湖南湄江景勝エリア(湖南湄江国家地質公園)があり、国家4Aレベル(最高は5A)の観光地に指定されている。
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湘軍名将の末えいたち
清朝末期、湖南の軍隊は、清朝打倒などを掲げる農民運動の「太平天国の乱」(1851~64年)鎮圧に大きな役割を果たした。その軍隊は、湖南の別称が「湘」であることから「湘軍」と呼ばれた。また、この婁底地区からは、名将と呼ばれる将軍を多く輩出し、またそうした将軍たちを支える土地の富豪も多く暮らしていた。
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人も踊る伝統の人形芝居
湖南省の無形文化財に指定され、1100年以上の伝統を誇る婁星区増橋村のユニークな人形芝居「杖頭人形劇」を見に行った。
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古里の偉人・曽国藩
湖南省出身の歴史上の偉人と言えば、真っ先に毛沢東や劉少奇が挙げられる。しかし、中国の近代史で忘れてはならないのが、婁底(湘郷)出身の曽国藩(1811~72年)だ。前出の「太平天国の乱」を実際に鎮圧したのは、曽国藩が率いた「湘軍」だった。
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映画にも描かれた自然
からりとした空気の北京に戻った。湖南と日本をつなぐ、ゆかりの人に話を聞いた。映画監督の霍建起氏(61)だ。