団結と友情のひと月
ひと月におよぶ友好の大交流をふりかえって、ここにその全容を紹介しょう。
おしとどめることのできな歴史の流れ
日本各青年代表団歓迎宴での全国人民代表大会常務委員会
彭真副委員長のあいさつ
わたしたち中日両国の人民は、共通した利害関係こそもっておれ、おたがいの利害の矛盾はもちません。中国人民は、あなた方日本人民の側から平等互恵を基礎とする友好的な協力のほかには何も求めてはいません。日本人民はアメリカ帝国主義やその手先とはちがって、わたしたちに挑戦し、侵略をおこなおうと思ってはおらず、わたしたち中国人とおなじように、平等互恵を基礎とする友好的な協力を発展させ、わたしたち双方をあなどっている共通の侵略者を追いだすことを必要としている、とわたしは考えています。わたしたち中日両国の人民はすえながく仲良くしようではありませんか。そうすることは、わたしたち両国人民の共通の利益であり、わたしたち両国人民の共通の願いでもあります。それは、また、歴史発展の必然の趨(すう)勢でもあり、どんな力をもってしても妨げえないものであります。わたしは、中日両国の青年が両国人民の心からの期待を代表して、肩をならべて時代の最前列に立ち、あらゆる困難と障害にうちかって、両国人民の戦闘的な友誼を大いに発展させるであろうことを信じています。
首都北京の歓迎大会での中華全国青年連合会副主席
胡啓立氏のあいさつ
中日青年友好大交流は、わたしたち両国青年の生気にみちたはつらつたる大集会です。わたしたちは、ことばも違い、異なった社会制度のもとで生活していますが、中日両国の青年の団結と友好の願いによってひとつに結ばれています。中日青年友好大交流は、両国青年に広い接触と理解を深めるすばらしい機会を提供しました。
ここに楽しいつどいをもったわたしたちは、中日両国人民がかつてたどった友好の道を思い出さずにはいられません。わたしたち両国の友好往来と文化交流は、二〇〇〇年にわたる長い歴史と豊富で生きいきとした記録をもち、人びとの心をうつたくさんの美しい話が伝えられています。
この数十年の間、日本軍国主義が中国を侵略し、中国人民の生命や財産を大きくそこない、中日両国人民の友好往来を中断させました。このことについては、日本人民に責任はありません。日本人民も、同様に日本軍国主義の被害をうけ、中国人民とおなじ立場にたっていたのです。だから、中日関係の歴史のながい流れから見れば、やはり友好が主流なのです。
過去を思い、将来に目をむけるとき、わたしたちは、両国人民の友好の前途と世界の未来に限りない確信をいだきます。中日両国人民がすえながく仲良くしていくことは、両国の人民と青年の共通の願いであり、根本的な利益なのです。これは、また、時代の客観的な要求でもあります。世界の未来は、結局は青年のものであり、中日両国の前途もわたしたち青年のものです。歴史は人民によってつくられます。中日両国の友好は人民によって実現されるのです。中日両国の青年は、わたしたちの先輩がつくり上げた伝統的な友誼をひきつぐだけでなく、それを百倍も千倍も大きなものにしていかなければなりません。わたしたちは、中日両国の人民と青年がかならず前進途上のいろいろな障害をとりのぞき、東海を帝国主義の抑圧と侵略のない平和な友誼の海に変えることができると確信しています。
上海の歓送大会での中日友好協会
廖承志会長のあいさつ
中日青年友好大交流がおこなわれたことは、中日両国人民の生活における小さなできごとではなく、ひじょうに大きなできごとであります。それは、両国人民の未来を象徴しており、わたしたち両国人民の友好の事業を新しい高峰へおしすすめたのです。中日青年友好大交流の成功は、中日両国人民の共同の勝利です。中日友好は、両国人民の根本的な利益に合致しており、アジアと世界の平和の事業にたいしてきわめて重要な意義をもっています。わたしたち両国人民の友好が強まれば強まるほど、アメリカ帝国主義に反対するたたかいはますます強力なものとなり、アジアと世界の平和はますます保障されます。だからこそ、アメリカ帝国主義とその追随者は、あらゆる手段で中日両国人民の友好を破壊し、妨げようとしているのです。だが、かれらの陰謀は徹底的に失敗し、中日両国人民はすえながく仲良くしていくでしょう。帝国主義とすべての反動派をして、わたしたちの友好と団結の前におののかせようではありませんか!
毛沢東(マオツオトン)主席はかつて、青年は午前八時、九時の太陽のようなもので、青年に希望を託している、世界の未来は青年にぞくしている、と言われました。中日両国人民の友好の事業も、また、両国の青年がひきつぎ、強化し、発展させていかなければなりません。こんどの中日青年友好大交流は、さいさきの良いスタートであり、こうした交流活動がこれからもつねにおこなわれることを希望していま
上海の歓送大会での中華全国学生連合会主席
伍紹祖氏のあいさつ
一ヵ月におよぶ中日青年友好大交流のなかで、日本の若い友人は、わが国をあちこち旅行し、北京(ペイチン)、上海(シヤンハイ)、広州(クワンチヨウ)、南京(ナンチン)、武漢(ウーハン)、西安(シーアン)、延安(イエンアン)、長沙(チヤンシヤー)、瀋陽(シエンヤン)、鞍山(アンシヤン)、洛陽(ローヤン)、南昌(ナンチヤン)、杭州(ハンチヨウ)、無錫(ウーシー)、北戴河(ペイタイホー)など一五の都市で、わが国の一〇〇万にのぼる青年や各分野の人びとと会い、空前に盛んな交流をくりひろげ、はば広い文化芸術の交流をおこない、多くの工場、人民公社、学校を参観し、名所旧跡に遊び、一〇〇回近くの座談会や報告会をひらき、広はんでつっこんだ接触と話し合いをおこなって、中日両国青年の相互理解と友好·団結を大いに強めました。
わたしたちの党と国家の指導者は、ずっと中日両国青年の友誼の発展に関心を寄せています。北京では、毛沢東主席、劉少奇(リユウシヤオチー)主席、周恩来(チヨウエンライ)総理をはじめ国家の指導者が日本の友人と会見しました。
この忘れがたい日々を、わたしたち両国青年は、中日友好のよろこびにひたって過ごしました。天安門(テンアンメン)広場から西子湖(シーツーフー)のほとりまで、陝西(シヤンシー)省北部の高原から東海の海辺まで、長城がそびえる峰から珠江(チユチヤン)のほとりまで、〈中国と日本の青年は団結しよう〉と〈東京―北京〉の歌ごえがこだまし、〈沖繩をかえせ〉〈われわれはかならず台湾(タイワン)を解放する〉〈共同の敵―アメリカ帝国主義に反対しよう〉という怒りにもえた叫びが四方に広がりました。こうしたすべては、わたしたち両国青年の心に深くきざまれ、やがて共同のたたかいのための無限の力となるでしょう。
いま、わたしたちは、中日青年友好大交流がみちたりた成功をおさめたことを、限りないよろこびをもって宣言します。これは中日両国人民の友好の勝利です! これは米日反動派が中日友好の道に設けたさまざまの障害を粉砕した勝利です! これはアメリカ帝国主義の侵略と戦争の政策に打撃をあたえ、アジアと世界の平和をまもるうえでの勝利です!
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