代表・委員が各議題へ提言
青年交流たゆまず続け大きな成果を
第14期全国政協委員、 中国外文局アジア太平洋広報センター特別顧問 王衆一(談)
1989年に『人民中国』雑誌社で働き始めた私は、35年間、中日関係の起伏を経験してきました。現在、両国関係は低迷しており、「政冷経冷」と比べても、相手国に対する国民感情の悪化はより心配なものとなっています。どうすれば人々の心が通じ合うようになるかという課題について、私は模索と実践を続けてきました。
私が気付いたのは、日本全体の対中好感度が低めでも、およそ40%の日本人青年は中国に好感を抱いているということです。理由は主に二つあると考えます。一つは、彼らは新世紀を生きてきて、中日の国力の差に起きた変化がもたらした心理的ギャップがなく、より客観的に中国を見ることができるため。もう一つは、中国の流行文化が日本人青年にとってある程度の魅力を持つようになったため、です。
中日の民間交流において、青年交流には素晴らしい伝統があります。84年、中国政府が日本人青年3000人を中国に招いたことは、今でも両国関係の美談の一つとなっています。40年前と比べて、現在、中日間の人の往来はすでにとても容易になっています。つまり、私たちは伝統をしっかり継承すると同時に、新しい時代の特徴と結び付けて新機軸を打ち出さなければならないのです。現代の青年交流は、それほど大規模である必要はないかもしれませんが、より狙いがはっきりしたものでないといけません。
2014年から、『人民中国』は駐日本中国大使館、日本科学協会と「Panda杯全日本青年作文コンクール」を共催し、受賞した日本人青年10~20人を毎年中国に招待しています。19年、受賞者の中島大地さんが習近平国家主席に手紙を書いたところ、主席は自ら彼に返信し、中日友好事業に積極的に身を投じるようにと励ましました。この返信は中島さん本人だけでなく、国際広報に従事する人々にとって、大きな励ましとなりました。新時代の中日青年交流にはなすべき余地が大いにあり、私たちが頑張り続ければ、ちりも積もれば山となるように、きっと大きな成果が上げられることでしょう。
「一帯一路」共同建設国との文化協力・交流を強化
第14期全国政協委員、 元中国外文局西欧・アフリカ広報センター副編集長 王茂虎(談)
「一帯一路」協力が「ハード面のつながり」から「ソフト面のつながり」と「心と心のつながり」へと発展するにつれ、国際文化貿易もますます盛んになっています。SF小説の『三体』やオープンワールドRPG『原神』など、多くの良質な中国の文学作品、ヒット映画・テレビドラマ、オリジナルゲームは、その深い歴史的・文化的蓄積によって世界中のファンを魅了し、中国が「一帯一路」に深く参入し、自国の優れた文化をより良く発信し、世界に広めるための強力なツールとなっています。
しかし、爆発的な人気を誇る一方、中国の国際文化貿易には、リスクや課題への対応能力の不足、国際的影響力の低さ、ローカライゼーションの不十分さなどの欠点がまだ残っていて、国際文化貿易の持続的で健全な発展に影響を与え、海外文化市場の規模の拡大を制約していることにも目を向けなければなりません。
私は、国際的コミュニケーション能力の構築とサービスを強化し、文化貿易企業が世界的に影響力のある文化ブランドを打ち立てるのを助け、中国文化製品とサービスの国際的な競争力を高め、文化交流、コミュニケーションと貿易の相互促進、協調と発展を推し進めることを提案します。具体的には、国や業界の重要な出来事や節目の時期に焦点を当て、先進的デジタル技術や越境ECサイトをさらに機能させ、「一帯一路」文化貿易フォーラムや「一帯一路」文化貿易博覧会のような活動を開催することなどです。これらのイベントによって、豊かな中国文化を紹介し、中国の文化貿易企業が海外で製品販売やサービスを展開するのを助け、文化分野における「一帯一路」共同建設国との協力と交流を強化することが期待できます。
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