代表・委員が各議題へ提言

2024-04-17 11:17:00

民心の通じ合いが「一帯一路」イニシアチブの基礎 

14期全国政協委員、 シルクロード国際シンクタンク交流センター高級顧問 許進(談) 

昨年、「一帯一路」イニシアチブは提唱10周年を迎えました。この10年間、中国は政策面の意思疎通、インフラの相互接続、貿易の円滑化、資金の融通、そして民心の通い合いという五つの面で、実りある成果を上げてきました。私はこの中で、民心の通い合いは基礎であり、私が所属するシルクロード国際シンクタンク交流センターがこれまで取り組んできた重点の一つでもあると考えています。 

当センターは2018年に設立され、これまで40カ国以上で70以上のイベントを開催してきましたが、そのほとんどが若者向けの交流活動でした。これらのイベントを通じて、「一帯一路」共同建設国の7万人以上の若者の人材バンクを構築してきました。これは、私たちの過去6年間の活動の成果であるとともに、「一帯一路」における次の10年間の私たちの活動の基礎でもあると思います。 

若者との対面による交流は、中国の物語をうまく語る最良の方法です。交流の中で、若者たちは中国に対する理解を深めるだけでなく、自らが知った中国のことを周囲の人々に伝えることもできます。彼らは、その国の人々が何を最も聞きたいのか、何を最も知りたいのかを知っており、彼らの個人的な体験もより説得力があります。 

こうして知らず知らずのうちに増えてきた民心の通じ合いは、「一帯一路」共同建設に潤滑油のような役割を果たし、さまざまな事業が順調に展開するよう後押ししています。「一帯一路」の次の10年において、民心の通じ合いをさらに促進し、共同建設国の人材と中国国内の人材を連携させ、より大きな役割を果たしていきたいと考えています。 

 

国境沿いの質の高い開発開放を推進 

14期全人代代表、紅河州州長 羅萍(談) 

雲南省紅河ハニ(哈尼)族イ(彝)族自治州(以下、紅河州)は中国の西南地区にあり、ベトナムと隣接し、848もの国境線があります。地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の発効、中国とベトナムによる共同声明発表に伴い、「一帯一路」の中国―中南半島経済回廊の重要な接点に位置する紅河州は、港湾経済を急速に発展させる歴史的なチャンスを迎えました。 

2022年12月、雲南省の弥勒市と蒙自市を結ぶ弥蒙高速鉄道が開通し、正式な運行が始まりました。その翌年、弥蒙高速鉄道を利用したベトナム、ラオス、マレーシアなど10カ国以上の「一帯一路」共同建設国および全国各地の旅行客は延べ177万8400人に上りました。インフラの連結のほか、私たちはスマート港湾などの制度面における建設も行い、通関の利便性を高め続け、昨年時点で通関手続きに要する時間を40分から10分に短縮することができました。 

現在は国境沿いの開発開放モデルエリアの建設を加速的に推し進めています。現時点で、電子機器および部品、繊維衣料品、東南アジア諸国連合(ASEAN)特産品加工など企業34社が産業パークに入っています。今年の政府活動報告には、「進んで高水準の国際貿易ルールに適応し、制度型開放を着実に拡大し、国内と国際の二つの市場、二つの資源の相乗効果を高める」とあります。私たちは国境沿いの産業パークの建設推進を足掛かりとし、積極的に「一帯一路」共同建設に溶け込み、ハイレベルな対外開放を拡大し、開放によって発展を促進させていきます。 

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