中国共産党第20回全国代表大会における報告(全文)

2022-10-17 16:43:00
 七 全面的な法に基づく国家統治を堅持し、「法治中国」の建設を推進する 

  

全面的な法に基づく国家統治は国家統治の根本的な革命であり、党の執政・興国、人民の幸福・安康、党と国家の長期的安定にかかわるものである。法治が担う根本を固め、期待を安定させ、長期的に役立つという保障としての役割をよりよく発揮し、法治の下で社会主義現代化国家を全面的に建設していかなければならない。 

中国の特色ある社会主義法治の道を堅持し、中国の特色ある社会主義法治体系を整備し、社会主義の法治国家を建設し、社会の公平・正義の保障と促進を中心に据え、法に基づく国家統治、法に基づく執政、法に基づく行政の共同推進を堅持し、法治国家・法治政府・法治社会の一体的建設を堅持し、科学的な立法、厳格な法執行、公正な司法、全人民による法律の遵守を全面的に推進し、国の各方面の活動の法治化を全面的に推し進めなければならない。 

(一)憲法を核心とする中国の特色ある社会主義の法体系を充実させる。法に基づく国家統治を堅持するには、まず憲法に基づく国家統治を堅持しなければならず、法に基づく執政を堅持するには、まず憲法に基づく執政を堅持しなければならない。憲法で定められている中国共産党の指導的地位を揺るぎなく堅持し、憲法で定められている人民民主主義独裁の国体と人民代表大会制度の政体を揺るぎなく堅持しなければならない。憲法の施行と違憲審査を強化し、憲法の全面的施行を保証する制度体系を整備し、国政運営における憲法の重要な役割をよりよく発揮し、憲法の権威を擁護する。重点分野、新興分野、渉外分野の立法を強化し、国内法治と渉外法治を統一的に推進し、良い法律により発展を促進して良い統治を保障する。科学的立法、民主的立法、法に基づく立法を推し進め、法律の制定・改定・廃止・解釈・編纂を一体的に進め、立法の系統性・全体性・協調性・即時性を強める。届出・審査制度を整備し強化する。科学的政策決定、民主的政策決定、法に基づく政策決定を堅持し、重要政策決定の手続きと制度を全面的に実施する。 

(二)法に基づく行政を着実に推進する。法治政府の建設は全面的な法に基づく国家統治の重点任務と主体的な事業である。政府の機能転換に取り組み、政府職責体系と組織構造を最適化し、機構・機能・権限・手続き・責任の法定化を推進し、行政の効率と信頼性を向上させる。事業体の改革を深化させる。行政の法執行体制の改革を深め、厳格で規範化され公正かつ理性的な法執行を全面的に推進し、大衆の切実な利益にかかわる重点分野における法執行に力を入れ、行政の法執行の手続きを改善し、行政裁量の基準を整備する。行政の法執行への監督の仕組みと能力を強化し、行政の法執行の責任制と責任追究制度を厳格に実施する。末端の総合法執行体制・仕組みを整備する。 

(三)公正な司法を厳格にする。公正な司法は社会の公平・正義を守る最終防衛線である。司法体制の包括的改革を深化させ、司法責任制を全面的かつ正確に貫徹し、公正かつ効率的で権威ある社会主義司法制度の整備を急ぎ、どの訴訟においても人民大衆に公平・正義を感じてもらえるよう努力する。司法権の行使を規範化し、警察機関、検察機関、裁判機関、司法行政機関がそれぞれの職責を果たし、相互協力・相互制約をする体制・仕組みを整備する。司法活動への規制・監督を強化し、司法の公正を促進する。検察機関の司法監督活動を強化する。公益訴訟制度を整備する。 

(四)法治社会の建設を加速させる。法治社会は法治国家建設の基礎である。社会主義法治精神を発揚し、中華の優れた伝統的法律文化を伝承し、全人民が社会主義法治の忠実な信奉者、自覚的な遵守者、確固たる守護者となるように導いていく。都市・農村に行き渡る現代的公共法律サービス体系を整備し、法治の宣伝・教育をしっかりと展開し、全人民の法治観念を強化する。多層的な多分野の法に基づく統治を推進し、社会統治の法治化の水準を高める。指導幹部が率先垂範するようにし、法律を尊重・学習・遵守・運用する意識が社会全体に広まるように努める。 

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