国交正常化から 感動と知恵40年の歩み
日本留学10万人を突破
中日両国は1000年以上の留学交流史を持ち、留学は長い間、両国の相互学習、友好促進の有効なルートだった。1990年代以降、両国は留学交流のピークを迎えている。日本にいる中国人留学生の総数は2012年に10万人を突破した。一方、中国にいる日本人留学生は、1998年に1万4000人に達し、一時各国留学生の中で首位を占めていた。その後、2010年には1万8000人に増えたが、韓国、米国に次いで第3位になった。
『小さな留学生』が大反響
二〇〇〇年五月、フジテレビは『小さな留学生』と題して、両親と一緒に訪日した九歳の中国人少女の感動的な成長過程を記録したドキュメンタリー番組を放送した。この番組は二〇%の高視聴率を収め、多くの視聴者から再放送の要望や感想をつづった手紙、ファクス、メールが続々と寄せられた。
このドキュメンタリーのプロデューサー·張麗玲さん(四三)は日本に留学した中国人学生だった。彼女は一九八九年、二十一歳の時に留学し、日本語学校、大学、大学院で勉強しながら、アルバイトもしていた。
張さんは「中日両国は地理的には近いですが、相互理解の面では逆にかなり遠いと思います。そこで、私は両国民の相互理解を促進するために、自分ができる仕事をしたいとずっと考えていました」と語った。
一九九五年末、張さんは自費で『私たちの留学生活――日本での日々』のシリーズを撮影し始めた。数年がかりで、中国人留学生の生活をビデオカメラで追いかけ、彼らが初めて来日した当時の涙と笑いを記録し、それぞれ全く異なる成長過程を記録した。
二〇〇〇年から、このシリーズの『小さな留学生』『若者たち』などが日本で相次いで放送され、社会的な大反響を巻き起こした。二〇〇六年十一月三日、このシリーズ最後の作品『泣きながら生きて』がフジテレビで放送されると、視聴者から四百万件以上の感想が寄せられた。
今、張さんはCCTV大富の社長を務めている。日本の人々は彼女の大富テレビを通じて、同時に中国中央テレビ局(CCTV)のニュース番組『新聞聯播』など中国の番組を見ることができる。また、日本に生活している中国人は中国語に訳したその日の日本のニュースを見ることができる。
張さんの考えはとても簡単で、以前と同じように両国の相互理解を増進するために自分の力を尽すことだ。
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